2015.02.01
歯牙再植、歯牙移植、インプラントで対応したHさんのケース
毎日雪、雪、
で大変ですね、なえぼ駅前歯科の大村です。
道幅が狭く道路事情も悪く、運転にも細心の注意が必要です。
何を隠そう私も、今朝発寒の「おかめや」にパンを買いに行こうと(*´∀`*)
自宅を出た途端、轍にはまって身動きがとれなくなり
牽引してもらいました・・・。
年末年始は思いもよらないいろいろな事が降りかかってきましたが、
私自身は「泰然自若」です。
今年もこれまで同様、当院に来て下さった患者さんの歯を1本でも多く残せるよう、
長年培ってきた臨床経験、技術、知識を活かし、スタッフ共々、患者さんのために
研鑽努力していきたいと思います。
今年もよろしくお願いします( ´▽`)
今年初めてのブログということで、今回は平成24年に来院され、現在は治療を終了し
メインテナンスに入っているHさん(50代前半、女性)のお話をさせていただきます。
Hさんは左下奥の歯肉の腫れを主訴に、当院HPをご覧になられて来院されました。
初診時、治療に対するご希望の一つとして、まずは最善の治療を提案してほしいという
希望がありました。
初診時、治療終了時のレントゲン写真と口腔内写真です。
治療終了時、すべての歯周ポケットは3mm以内と歯周組織は健康です。

初診時レントゲン写真の矢印部分は特に問題があったところです。


Hさんにご提案した治療は、
① 保存が困難な右上前歯の保存治療(歯牙再植)(*)
初診時口蓋側歯肉に腫脹を認め、前医では持たせるだけ持たせましょうと言われたとのことでした。

② 歯のない欠損部分に対しては、上顎左右の智歯(親知らず)を有効利用
下の左右奥歯への歯牙移植(○)
下の写真は右下奥に歯牙移植を行った時のもの

* 左下奥(レントゲン上では向かって右下奥の○部)への歯牙移植は、移植側の骨の高さも幅も足りず、
2根に分岐したドナー歯の根分岐部が骨縁上に露出したため、自家骨、骨補填材を用い分岐部を
完全に閉鎖しています(術後の歯周ポケットは全周3mm以下)。
③ ②で対応できない 左下小臼歯部(向かって右下)欠損部分に対しては、インプラント( ↑)
としました。
①~③の治療方法を選択することの利点は
1.ブリッジを避けることで両隣接歯に負担をかけずに済む
2.ブリッジを避けることで天然歯を削らずに温存することができる(ブリッジで行うと
健全な天然歯を6歯も削る治療になってしまう)
3.歯根膜を有するご自身の歯を移植のドナー歯として有効活用することでインプラント(人工物)の
本数を少なくすることができる
ということがあげられます。
Hさんは今後長期に渡りご自分の歯を失わない最善の治療をというご希望もあり、自由診療にて
治療を行いました。
治療にかかる初期投資は確かにかかってはいますが、この先20年、30年と大切に使っていかなければ
ならないご自分の歯です。
20年、30年とメインテナンスしていった結果、歯を失わず入れ歯にもならず、生涯に渡りご自分の歯で
しっかり噛める生活を送ることができれば、最初にかけた費用は決して高くないのではないかな~と思う
のです
それくらい歯は人が健康に生きていく上でとても大切なものであり、その治療は皆さんが思っている
以上に難しく、生涯ご自身の歯を維持していくには質の高い歯科医療が必要だからです。

現在日本人の平均残存歯は、残念ながら26本(45才)→23本(55才)→18本(65才)
→10本(75才)と、再治療を繰り返しながら年齢と共にどんどん歯はなくなっています。
気づけば自分以外の周りの友人は皆入れ歯という話は、当院に長くメインテナンスに来られている
患者さんから何度もお聞きしています。
スウェーデンなどの歯科医療の先進国では、80才で平均25本の歯が残存しているにも
かかわらず、日本の現状はこうなのです。
40代、50代は歯を失っていく年代です。
できれば歯を失っていく前に信頼できる先生の下で、上記の日本人のデータが示すように
安い保険診療でできる治療には当然限界がありますので(今回、Hさんの治療で行った歯牙再植、
歯牙移植、インプラント、ファイバーコア、アライナー矯正治療はすべて保険給付外治療です)、
ある程度必要な初期投資は覚悟して、十分ご相談、ご納得の上で、ご自分の歯の治療を
しっかり行ってください。
そしてこれは大事なことですが、歯周治療に精通した歯科医院にてその後のメインテナンスを
継続して下さい。そうすればそう簡単に再治療も抜歯になることもないはずです。
皆様の大切な歯を生涯に渡ってしっかり守ってくれる優秀な歯科医師、スタッフのいる歯科医院に、
皆様が巡り会えますことを祈念いたします。
尚、当院ではセカンドオピニオンも行っていますので、お気軽に相談していただければと
思います。その患者さんにとってどういう治療が最善なのか、患者さんの身になって一緒に
考えたいといつも思っています

で大変ですね、なえぼ駅前歯科の大村です。
道幅が狭く道路事情も悪く、運転にも細心の注意が必要です。
何を隠そう私も、今朝発寒の「おかめや」にパンを買いに行こうと(*´∀`*)
自宅を出た途端、轍にはまって身動きがとれなくなり

牽引してもらいました・・・。
年末年始は思いもよらないいろいろな事が降りかかってきましたが、
私自身は「泰然自若」です。
今年もこれまで同様、当院に来て下さった患者さんの歯を1本でも多く残せるよう、
長年培ってきた臨床経験、技術、知識を活かし、スタッフ共々、患者さんのために
研鑽努力していきたいと思います。
今年もよろしくお願いします( ´▽`)
今年初めてのブログということで、今回は平成24年に来院され、現在は治療を終了し
メインテナンスに入っているHさん(50代前半、女性)のお話をさせていただきます。
Hさんは左下奥の歯肉の腫れを主訴に、当院HPをご覧になられて来院されました。
初診時、治療に対するご希望の一つとして、まずは最善の治療を提案してほしいという
希望がありました。
初診時、治療終了時のレントゲン写真と口腔内写真です。
治療終了時、すべての歯周ポケットは3mm以内と歯周組織は健康です。

初診時レントゲン写真の矢印部分は特に問題があったところです。


Hさんにご提案した治療は、
① 保存が困難な右上前歯の保存治療(歯牙再植)(*)
初診時口蓋側歯肉に腫脹を認め、前医では持たせるだけ持たせましょうと言われたとのことでした。

② 歯のない欠損部分に対しては、上顎左右の智歯(親知らず)を有効利用
下の左右奥歯への歯牙移植(○)
下の写真は右下奥に歯牙移植を行った時のもの

* 左下奥(レントゲン上では向かって右下奥の○部)への歯牙移植は、移植側の骨の高さも幅も足りず、
2根に分岐したドナー歯の根分岐部が骨縁上に露出したため、自家骨、骨補填材を用い分岐部を
完全に閉鎖しています(術後の歯周ポケットは全周3mm以下)。
③ ②で対応できない 左下小臼歯部(向かって右下)欠損部分に対しては、インプラント( ↑)
としました。
①~③の治療方法を選択することの利点は
1.ブリッジを避けることで両隣接歯に負担をかけずに済む
2.ブリッジを避けることで天然歯を削らずに温存することができる(ブリッジで行うと
健全な天然歯を6歯も削る治療になってしまう)
3.歯根膜を有するご自身の歯を移植のドナー歯として有効活用することでインプラント(人工物)の
本数を少なくすることができる
ということがあげられます。
Hさんは今後長期に渡りご自分の歯を失わない最善の治療をというご希望もあり、自由診療にて
治療を行いました。
治療にかかる初期投資は確かにかかってはいますが、この先20年、30年と大切に使っていかなければ
ならないご自分の歯です。
20年、30年とメインテナンスしていった結果、歯を失わず入れ歯にもならず、生涯に渡りご自分の歯で
しっかり噛める生活を送ることができれば、最初にかけた費用は決して高くないのではないかな~と思う
のです

それくらい歯は人が健康に生きていく上でとても大切なものであり、その治療は皆さんが思っている
以上に難しく、生涯ご自身の歯を維持していくには質の高い歯科医療が必要だからです。

現在日本人の平均残存歯は、残念ながら26本(45才)→23本(55才)→18本(65才)
→10本(75才)と、再治療を繰り返しながら年齢と共にどんどん歯はなくなっています。
気づけば自分以外の周りの友人は皆入れ歯という話は、当院に長くメインテナンスに来られている
患者さんから何度もお聞きしています。
スウェーデンなどの歯科医療の先進国では、80才で平均25本の歯が残存しているにも
かかわらず、日本の現状はこうなのです。
40代、50代は歯を失っていく年代です。
できれば歯を失っていく前に信頼できる先生の下で、上記の日本人のデータが示すように
安い保険診療でできる治療には当然限界がありますので(今回、Hさんの治療で行った歯牙再植、
歯牙移植、インプラント、ファイバーコア、アライナー矯正治療はすべて保険給付外治療です)、
ある程度必要な初期投資は覚悟して、十分ご相談、ご納得の上で、ご自分の歯の治療を
しっかり行ってください。
そしてこれは大事なことですが、歯周治療に精通した歯科医院にてその後のメインテナンスを
継続して下さい。そうすればそう簡単に再治療も抜歯になることもないはずです。
皆様の大切な歯を生涯に渡ってしっかり守ってくれる優秀な歯科医師、スタッフのいる歯科医院に、
皆様が巡り会えますことを祈念いたします。
尚、当院ではセカンドオピニオンも行っていますので、お気軽に相談していただければと
思います。その患者さんにとってどういう治療が最善なのか、患者さんの身になって一緒に
考えたいといつも思っています

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