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2013.12.04

破折歯接着保存治療を行った患者 I さんのお話

 12月に入り、今年も残すところあと1か月となりました。
ここ札幌も寒くなってきておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、
なえぼ駅前歯科の大村です。

最近仕事が忙しく、休みの日にも仕事をしていることが多いため
on-offの切り替えができず、日課としているランニングもサボりがちです・・・。
7月に豊平マラソンを完走した頃より3kg程リバウンドしてしまいました・・・。
スタッフのKさんからは、「先生~、お腹少しまずくないですか~」と
するどいご指摘・・・。
これから年末年始、しっかり体調管理(ウェイトコントロール?)
をしなければと思う今日この頃です。

今日は先月来院された患者 I さんのお話をさせていただきます。
I さんは13年前当院に来院されました。
初診時の主訴は軽い義歯を入れたい(上顎)ということと、
見ためにバネの見えない、よく噛める義歯をお願いしたいとのことでした。

上顎はすでに歯がなく総義歯が装着されており、
また下顎は概ね前歯だけが残った状態で、その前歯にバネが大きく
かかっていて、見た目も悪くよく噛めないとのことでした。

平成13年3月、治療終了時の写真です。
上顎は軽くて生体親和性の良いチタンを使った金属床義歯を、
下顎はコ―ヌスクローネというバネのない二重冠義歯を作製しました。

治療終了時正面観
治療終了時正面観(平成13年3月)

義歯をはずした状態
    義歯をはずした状態

治療終了後もずっと調子よくお使いいただけて、 I さん曰く、
「義歯のように見えないとよく言われる」「何でも食べられる」とのことでしたが、

平成20年5月(治療終了7年目)に右下犬歯の頬側歯肉が腫れたとの
ことで来院されました。

平成20年 金属ポスト先端部で歯根破折

金属ポストの上に内冠が装着されていましたが、調子よく噛めていたことと
引き換えに、歯に負担を掛け続けてきたことが、結果として金属ポスト先端部
での歯の破折を引き起こしてしまいました・・・


こういうタイプの下顎義歯(コ―ヌス二重冠)は、カメラの三脚と同じで
足が一つなくなってしまうとバランスが悪くなり、左側の歯にも負担を掛けて
しまい、右下犬歯と同様の歯根破折を引き起こしてしまうリスクが高くなります。

当時はすでに破折歯接着保存治療を行っていたため、I さんと相談の上、
歯周外科処置による口腔内接着法という方法で、右下犬歯の接着治療を
行いました。

それから5年6ヵ月後、治療終了13年目の現在の状態です。

13年目の現在(正面観)
平成25年11月 メインテナンス時

13年目の現在(下顎)
 同 下顎コ―ヌスクローネ義歯

治療終了13年目の状態

右下犬歯の歯周組織は健康で、「とにかくよく噛める」「ここで食べると
食事がおいしい」(ひえ~~、)とのこと。
一度割れている歯なのでゆめゆめ無理のないようにと再度お話し
しましたが、現在76才になられた I さんの体の一部として大活躍
していることを伺い、大変嬉しく思いました。

割れているから治療不可能ということでそのまま放置されていたら、
この歯は勿論現在残っていませんし、右下犬歯がなくなれば前述した
ように左側の歯にも負担が掛かり、トラブルの連鎖を引き起こした可能性
もあります。

13年のメインテナンスの中で、上下義歯とも一度ずつ義歯の裏を
貼り直してはいますが、下の前歯のむし歯の治療以外は、一箇所の
再治療も歯の喪失もなく経過しています  

6年ほど前にご病気をされ現在も通院中で、お一人での来院が大変に
なってきているのではないかと心配していますが、年に2回、現在も遠く
山の手からのメインテナンス来院を継続されています。

いつまでもお元気で、長くメインテナンスにきていただけることを
これからも楽しみにしています。
I さんのような、当院を生涯のかかりつけ医院として信頼し、
通院してきて下さる患者さんによって、当院は支えられている
のだな~ということをこの数年、特に私自身が実感している次第です。

フリージア







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