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2013.07.04

12年前に歯牙移植を行った、患者Wさんの歯のお話

 暖かい日が続く今日この頃です。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。

今週日曜日はいよいよ豊平川市民マラソン初参加です。
先日メンバーカード(ゼッケン)引換証が届きました。
裏面を読むと同大会はエコな大会を目指しており、マイコップ、
マイスポンジでの参加にご協力下さいとのこと。
制限時間も7時間で、何かのんびりした大会の雰囲気が想像されますネ

しかしながら夏のフルマラソン自体が初めてですし、
きっと豊平川河川敷のアスファルトの照り返しと日蔭の少ない
42.195kmだと思います。
10時スタートで制限時間を目一杯使うと、この炎天下の中
夕方5時まで走って(歩いて?)いることになります。
健康的ですネ(笑)。
無理せずゆっくり完走を目指したいと思います。

 ところで先日、初診から13年目になる患者Wさんがメインテナンス
来院されました。Wさんは初診時左上奥の歯ぐきが腫れていると
いうことでお見えになり、同部位にはブリッジが装着されていましたが、
歯が完全に割れて大きく骨吸収していました。

初診時左上奥

   初診時左上奥

当時の私の臨床レベルでは保存は困難でした。
しかしながらWさんは義歯を避けたいとの希望がありましたので、
右下奥の歯を同部位に移植する治療をご提案しました。

感染が大きかったため抜歯と同時に移植処置はせず、1カ月ほど待って
歯牙移植を行いました。

歯牙移植直後

   歯牙移植直後

歯牙移植とインプラントの大きな違いは、自己か非自己かということに
尽きると思います。また移植予定部位に骨が不足している場合にも、
移植歯牙に付着している歯根膜(歯根の周りに膜状に付着している組織)
が骨の造成を促します。また歯根膜に備わっている噛み応えを感じ、
歯に伝わる咬合力を調整するという感覚も、インプラントにはない重要な
機能です。

現在歯牙移植から12年が過ぎました。

12年後の現在

  移植12年後の現在

インプラントも移植歯も天然歯の正常な歯周組織に比べるとプラークに対して
弱いため、処置後のメインテナンスの継続が非常に重要です。
Wさんはきちっとメインテナンスに来院され、特に上顎洞との間の歯槽骨が
少ない部位でのブラッシングは、いつも私と確認しています。

歯を大切に

「よく噛めるので硬いものはここで噛んでいます」と私としてはドキッと
してしまうのですが、13年前に一生懸命治療をした歯が患者さんの
日常生活、食生活にしっかり貢献してくれている。

この歯がもうすぐ70才になられるWさんのお口の中で、これからも
できるだけ長く貢献してくれることを願いつつ、
「またこの歯に会いたいな!」と1本の歯を愛おしく感じる私でした

パンジー
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