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2011.09.20

不適切な根管治療が引き起こしていた原因不明の痛み

 秋の行楽シーズンを迎えましたが、あいにくの悪天候続きですね 
皆様いかがお過ごしですか? なえぼ駅前歯科の大村です。
今日は6年前に来院された患者さん(当時60才、女性)のお話をさせていただきます。

 15年前(45才くらい)から冬の寒い時期になると、突然上下のあご、歯ぐきのあたりが
痛むようになり、長い時には20分くらい痛みが持続することもあるため、恐怖で冬場は長年
マスクを装着しているとのことでした。また痛み止めをいつも持ち歩いているとのことでした。
    
最近は極端に熱いもの(ラーメン、そばなど)を食べた時にも痛むようになってきているが、
暖かい時期にはほとんど痛みを感じることはないとのことでした。

 これまでは2~3年おきに歯科治療を繰り返しており、1年前にも治療を受けている。
冠が入っているところは何度も治療をして被せなおしているとのことでした。
これまで繰り返されてきた治療に問題が多く見られ、確証はありませんでしたが
不適切な根管治療(根の治療)が痛みを引き起こしている可能性を疑いました。

 初診時

それとともに一応三叉神経痛も疑い、口腔外科を紹介しました。
口腔外科から脳神経外科を紹介され精査しましたが確定診断には至らず、
痛み止めが効くうちは対症療法で経過観察しましょうということになりました。

コスモス

 1年かけて全顎の治療を終了し(平成18年5月)、その年の冬には痛み止めを二度処方
しましたが、その後現在に至るまでの4シーズン、冬場に全く痛みが出現しなくなりました。
私が言うのもなんですが 、 不思議ですね。
治療が終了してから痛みが消失するまでに1年くらいかかったということも勉強になりました。
それにしても15年間、よく我慢されていたと思います。どうしたら良くなるのか、どこを受診したら
よいのかわからなかったのかもしれませんね。

 ちなみに治療終了から現在まで5年4ヵ月、あれほど再治療を繰り返していた口腔内
でしたが、一個所の再治療もなく歯ぐきも健康で、患者さんは快適に過ごされています
(4~6ヵ月ごとの定期検診を継続中です)。

治療終了時

最初に時間をかけた丁寧な治療を行い、その後メインテナンスを継続する。
そうすることでできるだけ長期に渡り再治療をしないことが、歯を守る一番の方法
であると、長年の臨床を通して確信している次第です  
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