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2018.08.13

インプラント治療を希望して来院されたSさんの治療例

 今日からお盆に入りましたがここ札幌は大雨となっています。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
私も明日は道南の方へ墓参りに行きますが、皆様も安全運転で事故のないようお気をつけください。

本日は一昨年の暮れに、市内の歯科医院さんからのご紹介で当院に来院されたSさんのお話をさせて
いただきます。前回のブログでも書きましたが、Sさんは以前受けた歯科治療において怖い思いをされたとのことで、
30才くらいから10年以上お口の中に問題があってもずっと放置されていました。

下顎左右臼歯部はすでに歯が喪失あるいは虫歯により保存が困難な状態であるため、今回ご紹介下さった
歯科医院さんで当院でのインプラント治療を勧められたとのことでした。

Sさんの初診時のレントゲン写真です。

初診時レントゲン写真(改) 

右下奥(向かって左下奥)のブリッジの奥の歯はほとんどない状態で片持ち梁になっており、左下奥も虫歯で
残根状態でした(マルで囲んだ部分)。
また左上の歯(〇)もブリッジから外れて虫歯になっており、残存歯根長は8~9mmしか残っておらず厳しい状態
でした。
Sさんは入れ歯ではなく固定性のブリッジを希望されていましたが、右下奥は長く感染した状態で歯を放置して
いたため、インプラントを埋入するために必要な骨の高さも幅も不足していました。

まずはインプラント以外の歯の治療を進めていき、左上奥の残根は歯根長も8~9mmと保存の限界でしたが、
この歯を保存することでブリッジの支えを補強できると考え、矯正的挺出を行い保存に努めました。

左上4矯正的挺出

初診から7ヵ月後の状態です。保存予定の歯の治療はすべて終了しています。

 保存予定歯の治療終了時

ここからまずは右下奥にGBR(骨造成)、次いで左下奥の抜歯即時インプラント埋入を行っていきました。
右下奥はGBR後8ヵ月骨の造成を待ち、今月ようやくインプラントの埋入を行いました。

初診時、現在(治療途中)の口腔内写真と下顎左右臼歯部のインプラントの状態です。

初診時及び現在の口腔内

ここから3ヵ月待って右下奥に冠を装着するまでの間、右上下前歯のホワイトニングを行う予定です。
GBRにより右下奥に骨が造成される8ヵ月の待機期間を含め、初診から2年近くかかってはいますが、
初診時に比べると歯も歯ぐきもきれいになっているのがわかるかと思います。

医療系のお仕事をされているSさんですが、私の治療に全幅の信頼を寄せて下さっていますので、当たり前
のことではありますが、決して抜かりのないようひとつ一つの処置をよく考え、丁寧に積み重ねてきました。

特に経年的に残存歯がインプラントに置き換わっていくことのないよう、歯を守るためにインプラントをうまく活用
しようと考えると、インプラントの外科の技術は勿論、欠損歯列の見立て(補綴的な知識)や咬合力のコントロール、
歯根破折、歯周病の治療における知識、技術も持ち合わせておくべきで、まさに歯科医師としての総合力が
問われると考えています。

まだ40代のSさんがこれまでのようにお口の中にコンプレックスを持つことなく、人前でも大きく笑って会話が
でき、おいしものを無理なく何でも食べられるよう、今後10年、20年と長期維持を目指し、スタッフと一緒に
サポートしていきたいと思いますので、Sさん、今後も長くお付き合いくださいね。よろしくお願いします
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