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2018.07.16

日本臨床歯周病学会第36回年次大会(於広島)に参加して

 7月も半ばを過ぎ、札幌も少しずつ暑くなってきてはおりますが、まだまだ曇りや雨のぐずついた
天気が続く今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
7月5日から8日にかけて、西日本を中心とした記録的な豪雨により200人超の方がお亡くなりになり、
現在もまだ多くの方が避難を余儀なくされております。被災地の一日も早い復旧と復興を心より
お祈り申し上げます。

西日本豪雨の真っ只中、広島国際会議場において、日本臨床歯周病学会第36回年次大会が行われ、
実は私とスタッフの I さん、Fさんの3名は当時広島に滞在しておりました。
幸い5日から広島に滞在しておりましたので学会に参加することはできましたが、特別講演の講演者、
オーラル、ポスターの発表者、学会参加予定者の半数以上が広島に到着することができず参加を断念する
という前代未聞の学会となりました。当然学会のプログラムも大きく変更を余儀なくされ、この学会のために
ご尽力された多くの関係者にとっては大変残念な大会となってしまいました。

広島県の山地は水を含むと非常にもろくて崩れやすい「真砂土(マサツチ、マサド)」を多く含むため、
土石崩れなどの災害が起こりやすいそうで、今回、広島駅と広島空港を結ぶ「JR」「高速バス」「国道(タクシー)」
のすべての交通機関がこの土砂崩れにより遮断されてしまいました。

交通情報も錯綜し、空港の案内センターにも全く電話がつながらない非常事態の中、最終日はその日のうちに
帰れないのでは?という不安で学会も早々に切り上げざるを得ず、広島→羽田の飛行機をあきらめて
(後日知ったのですが、東広島駅(広島駅ではなく)でタクシー待ちもままならない中、臨時バスが出たようで、
通行止めになっていない一般道を1時間半位かけて空港に無事到着し、飛行機は予定通りフライトした
そうです)、広島駅で長蛇の列の中、1時間並んで何とかのぞみに乗車することができました。
途中徐行運転もありましたが、ほぼ定時に品川に着くことができ、予定していた乗り継ぎの羽田→新千歳の
便に搭乗して、夜11時頃、札幌に無事到着することができました。

折角スタッフを連れて学会に参加したのですが、講演はあまり聴講することができず、ほとんど学会の雰囲気を
味わうことしかできませんでしたが、広島に到着した初日5日の夜はスタッフ I さんのお勧めで(ネットで良いお店を
調べたようです )、広島駅の隣、廿日市市(はっかいちし)にある「厳游亭(がんゆうてい)」というお店に行きました。
あいにくの雨でしたが、晴れた日には瀬戸内海、厳島、広島市内を一望できる絶景の高台に位置した、I さんの
見立て通り一度は行ってみたいお店だと思いました。常日頃、至らぬことの多い私をしっかり支えてくれているスタッフ
の I さん、Fさんに喜んでもらえたのは何よりです。

厳游亭にて

二日目は夕方から私は学会の委員会に出席することになっており、それまでの間に厳島に行こうということで、
大雨の中観光を決行しました。無事厳島神社参拝を終えての帰り、廿日市市で土砂崩れのため列車が立ち
往生してしまい、そこからは何とかタクシーに乗って無事ホテルに帰ってくることができました。

三日目の学会当日の朝は雨も上がり、スタッフと共に学会場に行ったところ、前述したように半数以上の
参加者が広島に到着できずにいるとのことで、急遽午前中のケースプレがすべて中止となりました。
折角の広島でしたので、午前中、原爆ドームと広島城に行きました。

広島にて

午後からは歯科医師、歯科衛生士合同で、「歯周組織の炎症から全身波及へのシナリオ」という講演を聴講
しました。3名の講演者のうち、愛媛大学医学部准教授の古川慎哉先生、愛媛でご開業されている糖尿病専門医の
西田亙先生は医師の立場から、歯周病と糖尿病との密接な関連性、医科歯科連携の重要性をご講演されました。

お二人とも話がとても上手で、以前は糖尿病専門医でありながら、自身肥満で血圧、血糖も高い糖尿病
予備軍であり、またほとんど歯を磨かない歯周病男(笑)であったのが、ある歯医者さん、歯科衛生士さんとの
出会いによりお口の中はピカピカになり、口がきれいになると長年の夜食の習慣が変わり、結果、1年で
18kg痩せて、抱えていた病魔はすべて退散。人生が激変した!という西田先生の実体験は、とても嬉しく
また興味深く拝聴しました。

医師でありながら歯周病治療に関する様々な最新の知見、情報を歯科医師よりも勉強されており、
早速札幌に戻って西田先生の著書である「糖尿病が嫌なら歯を磨きなさい(幻冬舎)」「歯科医院に知って
ほしい糖尿病のこと(医歯薬出版社)」を購入、現在勉強しているところです。

西田亙先生著書

これまでお口の健康を担ってきた歯科ですが、お口の健康を通して全身の健康に貢献できたら本当に嬉しい限りです。
当院でもこれまでのような「歯周病治療」「プラークコントロール」「シュガーコントロール」に止まらず、「メタボ」「喫煙」
の患者さんに対して、個別に「食育」「禁煙」などにもアプローチしていきたいと思いました。

最終日はほとんど講演を聴くことができず、1時間も並んで新幹線で帰ってきましたが、学会場から関東支部の
Y先生とずっと一緒で楽しい話をいろいろすることができたこと、またスタッフのFさんは新幹線が生まれて初めて
ということで、今回思いがけず乗車することができ却って喜んでくれたこと、更にほぼ定時に品川に到着すること
ができたため羽田の出発時間まで3時間ほど時間ができ、スタッフはアクアパーク品川にイルカのショーを見に、
私は東京に住んでいる長男を呼びだして久しぶりに会うことができました。

大変な4日間ではありましたが、私自身は普段の目まぐるしい仕事の忙しさからしばし離れ、スタッフと有意義な
時間を過ごすことができ、同行してくれた I さん、Fさんには本当に感謝しかありません。ありがとう!

ダリア(感謝)

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