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2016.04.17

抜歯宣告された虫歯の歯の救済治療(矯正的挺出+歯冠長延長術)

 4月に入り肌寒い日が続きますね、皆様いかがお過ごしでしょうか、
なえぼ駅前歯科の大村です。
先日14日、熊本で震度7、マグニチュード6.5の内陸直下型地震が発生しました。
更にその28時間後には、それを上回るマグニチュード7.3の地震が発生、
九州の広範囲で現在も大きな余震が続いており、阿蘇山への影響も心配される中、
多くの被災者が大変な思いをされていることと思います。
これ以上被害が広がらないよう、また1日も早く復旧していくことを祈るばかりです。

さて本日は虫歯がひどく、保存困難と前医で抜歯宣告され、何とかこの歯を残す
ことはできないものかと、インターネットで調べて当院に来院されたWさんのお話を
させていただきます。

歯を残せるかどうか残すかどうかの診断は、歯科医師によって大きく違います。
残せる技術があるかどうかということがまず第一ですが、インプラントの得意な先生は
歯を残すよりインプラントの方が良いと患者さんに勧めるかもしれません。

前医で抜歯宣告され、何とか残せないものかと当院HPをご覧になって来院される患者さんは
多く、歯周病、歯の破折、虫歯、根管治療をしても一向に治らないなど理由はさまざまですが、
これまでブログでも多くの治療例を見ていただいている通り、来院される患者さんの歯の多くは
実は残せる手立てがあります。

Wさんの歯も確かに虫歯がひどく、一見残せないように思われますが、19年前、平成9年の
開業当初に同様の治療(矯正的挺出)を行った歯は、先週1年半ぶりに北広島からお見えになられた
Yさんのお口の中で現在もトラブルなくしっかり機能しています 

さてWさんの歯ですが、初診時はこういう状態でした。

初診時口腔内
  
                 初診時口腔内

初診時 レントゲン
 
       初診時レントゲン写真

虫歯を除去すると2つの根はバラバラになり、頬側(外側)は歯ぐきのかなり下まで歯がなくなって
しまいました。

 虫歯除去後

                  虫歯を除去後

このままでは残すことができないため、歯を引っ張りあげる(挺出させる)矯正装置を作製し、
まずは矯正治療を開始しました。

矯正(挺出)装置

                歯の矯正(挺出)装置

歯の挺出中
              矯正用ゴムにて歯の挺出中

3ヶ月後の来院時、2つの根は4mm程挺出していましたので、その後しばらく後戻りしないよう
固定しておき、根管治療、i-TFCファイバーコアを装着、残っている歯の全周ができるだけ歯ぐきより
上に高さ、厚さとも1mm以上あることが望ましいため(フェルール効果、生物学的幅径の確保)、
歯冠長延長術(crown lengthning)という歯周外科処置を行って、最終的な冠を装着しました。

舌側(内側)に比べて頬側(外側)でより深く虫歯が進行していましたので、頬側の歯質を矯正
治療のみで歯肉縁上1mmまで挺出させようとすると、更に2~3mmの挺出(計6~7mm)が必要
となり、骨支持量(引っ張れば引っ張るほど歯の支えは少なくなる)、治療期間、回数(千歳からの
通院)という観点からはデメリットもあることから、歯周外科処置を併用しました。

歯周外科処置2週間後

                     歯周外科処置2週間後(上の写真)



治療終了時

先月メインテナンスに来院され、お口の中を拝見させていただきましたが、この歯の周囲の歯肉(歯周組織)
はとてもきれいで、今回保存することのできたこの歯を大切にしていきたいと思うWさんの気持ちが私にも
伝わってきました。現在まで1本も歯を失っていないWさんが、これから先もずっと現状を維持していけるよう、
私たちは歯科医療のプロとしてしっかりサポートしていきますので、末永くよろしくお願いします(*´∀`*)



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