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2015.12.18

ブラケットとワイヤーを使用しないマウスピース矯正

  今年も残すところあと僅かとなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
雪の少ない過ごしやすい12月でしたが、昨日からの降雪でここ札幌も朝は30cmほど
雪が積もっていました(*´∀`*)いよいよ本格的な冬の到来ですね。
一年の疲れもだいぶ溜まってきている上に、寒いとついつい運動不足になりがちです。
私自身も来年のマラソンシーズンに向けて、冬のうちから少しずつ体を作っていかなけ
ればと思っているところ(実際にはなかなか ^^; )です。

本日は矯正治療を希望して、と言っても当院は矯正専門ではないのですが、ネットで検索
され、ブラケット矯正ではなくマウスピースタイプの矯正治療を希望して来院された
Aさんのお話をさせていただきます。
Aさんの主訴は「前歯の歯並びをきれいにしたい」でした。

初診時口元

上の前歯の前突(出っ歯)感が強く、口元も締まりにくい状態でした。
上下顎ともきれいに歯を並べるためには顎のスペースが不足しており、叢生(歯が互い違いに
並んでいる状態)となっていました。
前歯だけでなく左上奥歯もスペース不足でしたが、どこかでスペースを確保しながら
上の前歯の前突感も改善しなければなりません。

初診時上顎
初診時下顎
         初診時上下顎歯列

全歯列の矯正治療はやや難しいと判断し、全顎矯正を希望される場合は信頼できる矯正専門医を
ご紹介しますとお話しした上で、前歯のみの矯正治療でどのくらいAさんのご希望に応えられるか、
矯正治療後をシュミレーションした歯列模型(フィニッシュ模型)を作製して矯正治療前後の状態を
見ていただいたところ、当院でのマウスピース矯正(アライナー矯正)をご希望されたため治療に着手しました。

セットアップ模型
     矯正治療後のフィニッシュ模型

矯正治療期間は当初は1年と考えていたのですが、もともと顎位が少し右側に偏位していたため
(右側の口角が左側に比べて上がっている)、下顎の歯並びとしては左右対称であっても、
上顎あるいは顔面正中から見ると左右対称ではなく、口元からの見え方にも左右差が出てしまい
(口元自体がそもそも左右対称でない)、その修正に更に半年以上かかってしまいました。
しかしながら最終的にはAさんにも満足いただき、先日矯正治療が無事終了しました。

矯正治療前、後

今回使用したマウスピースタイプのアライナー矯正には、利点も多いのですが欠点もあります
(HPにも掲載しています(*´∀`*))。
  
利点                                      
1.透明で目立たない
  人に気づかれにくく、職場や学校で目立つことなく矯正をすることが可能です。
  歯並びは治したいが、今更矯正の装置を付けるのは・・・という方には最適です。

アライナー矯正装置と装着時

2.矯正装置が取り外せる
  はずしたい時にはご自分で取り外しが可能です。人前で話をしたり、大切な会合で会話を楽しみ
  たい時、また普段食事や歯磨きの時にも取り外すことができます。

3.違和感が少ない
  ワイヤーやブラケットのような装置自体の異物感が少ない。

4.歯科治療と並行しながら行うことが可能
  アライナーはそのつど型を取って作り直しますので、歯科治療と並行しながら矯正治療を進める
  ことが可能です。

欠点
1.適応症が限られている
  奥歯の咬み合せに問題のない前歯部の叢生(乱ぐい歯)、矯正治療後の後戻りケース、すきっ歯
  のスペースの閉鎖などが主な適応症です。抜歯が必要なケースや上下顎の大きな不調和、
  歯の平行移動などには不向きです。

2.細かな修正が難しい
  装置を噛みしめる力が歯を動かす矯正力となるため、ブラケット矯正のように術者主導で
  矯正力をコントロールすることが難しい。

本格的な矯正治療はやはり信頼できる矯正専門医にお願いするのが一番ですが、歯科治療を
受けながら同じ歯科医院さんで、人知れず歯並びも治したいという方にはお勧めです。
ちなみにアライナーの装置で同時に歯のホワイトニングを行うこともできます!
ご興味のある方はぜひ当院まで(*´∀`*)


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