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2014.02.20

15年前、歯周病を主訴に来院されたTさんの現在

 こんにちは、なえぼ駅前歯科の大村です。
毎日雪、雪、雪で大変ですネ。
山梨、群馬、長野では未だに道路の除雪が進まず、孤立している世帯が
ありますし、今回の大雪で死者も出てしまいました。

今朝、ニュースのインタビューで96歳の方が「親からもこんな大雪は聞いた
ことがない」と答えておられるのをお聞きし、積雪1mというのは北海道なら
いざ知らず、関東圏では本当に100年に1回というような異常気象なのだと
思いました。
一刻も早く寸断されている道路が開通し、物資の輸送ができるようになることを
お祈り致します。

さてソチでは連日オリンピックの報道がなされています。
4年に1度のスポーツの祭典。
高いモチベーションを維持しながら(4年は本当に長い!)、
日々苦しいトレーニングに打ち込んで迎える人生最大のイベント。
この日のために頑張ってきた自分自身への想い、周りの自分を支援してくれる
多くの人の期待に応えなければというプレシャーは、経験した者にしか
わからない重圧なのだと思います。

しかしながら、この日のために何より自分自身が一番ベストを尽くしてやってきた
わけですから、本番の舞台では悔いの残らないよう、自分のパフォーマンスを
しっかり出してほしいと思います(真央ちゃん、フリー頑張れ!)。

イエローサルタン(花言葉は強い意志)

本日のブログは、今日3ヶ月ぶりにメインテナンス来院されたTさんの
お話をさせていただきます。
Tさんは平成11年に右上の前歯が腫れるということで来院されました。
上の前歯には2年前東京で治療したというセラミック冠が装着されていました。
装着時によく磨くよう言われたそうですが、その後も歯ぐきからの出血が
続いていたとのことでした。

初診時口腔内
初診時口腔内(向かって左上の前歯の歯ぐきが腫れるとのことでした)

右上前歯のレントゲン写真を撮らせていただいたところ、歯周病の進行は
著しく、すでに根の先まで完全に骨がなくなっている状態でした 

初診時右上前歯
   同レントゲン写真

全体的に歯周病が進行していましたので、歯周治療を提案しましたところ
治療を希望されました。
平成12年に治療を終了し、上顎には大きなブリッジを装着しました。
当時Tさんは65才、私もまだ若く30代でした。

それから14年、Tさんは継続してメインテナンス来院して下さり、
次回来院予定の6月にはめでたく80才を迎えられます。

東京で装着されたブリッジは歯周病の進行により、2年後2本が抜歯となって
しまいましたが、平成12年に当院で装着したブリッジは、難しい設計のブリッジ
でしたが、現在まで14年、審美的にも機能的にも満足していただきながら再治療
なく維持されています。

メインテナンス時

これもTさんが14年継続してメインテナンスに来院され、医患協同でプラーク
コントロールをしっかり行ってきた賜物だと思います。

初診から15年後の現在

ソチのオリンピックは毎日ご覧になり、録画もされているとのこと。
2020年の東京オリンピックの時には86才になられていますが、
それまでしっかりお体の健康を維持していただき、私は口腔健康を管理するプロ
として、これからもTさんの人生にささやかながら貢献していけたらと思います。
Tさん一緒に頑張りましょう!

皆様も歯ぐきが腫れたり違和感がある時は、我慢せず主治医の先生に診て頂く
ことをお勧めします


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Posted at 14:09 | 歯周治療 | COM(0) | TB(0) |
2014.02.01

2013年11月号の日本歯科評論に掲載されました(Part 2)

こんにちは、なえぼ駅前歯科の大村です。
昨日は日中、突然高校の友人であるT君から電話があり、「今メール送ったから見て!
じゃあ」とのこと 
何事かと診療の合間に急ぎ確認したところ、「本日夜20:30麻雀荘さかえ集合。
メンバーはいつものK君とS氏」との伝言 

3年前にこのメンバーで囲んで以来、久しぶりに旧交を温める機会として嬉しい
誘いではあるのだが、あまりに突然と言えば突然(笑)
(でもかれこれ30年近く前のクリスマスイブに、どうしても一人面子が足りないということで、
T君のマンションを急襲。T君は彼女を返し(彼は彼女より友人を、いやもしかしたら
麻雀を最優先したのかも・・・)、彼のマンションで麻雀したこともあったっけ・・・)

皆50歳を過ぎ、それぞれの分野で活躍し忙しい日々を送ってはいますが、
こうやって久し振りに卓を囲むと気持ちは学生時代に戻ります。

結局2時にお開きとなり、肝心の結果は1位から4位までそれほど大きな差が
つかず雀荘の一人勝ちとなりました(笑)。

 さて、本日は体を動かそうと、久し振りにつどーむに行きました。
自宅から一番近い西区体育館に行ったところ、つどーむ以外の区体育館は
すべて貸切でランニングデッキは使用できないとのこと。
昔は硬式テニスで時々利用していたつどーむも、かれこれ10年ぶりくらいで
しょうか。

つどーむ
     つどーむ(ランニングコースはこの周囲)

体は予想通り(笑)すっかり鈍っていて、それでも一周400mのランニングコースを
午後1時から4時までゆっくりと3時間走りました。

アスリートクラブや高校の陸上部の選手も結構走っており、「いや~、速いな~」
と感心して見ていましたが、一見して市民マラソン風の女性にもどんどん抜かれて
しまい  、果ては、おばちゃんにも抜かれてしまう始末で
(まあ、そう言う私もしっかりおじちゃんですが)本当にがっくりしました。

5月5日の豊平川市民マラソンに本日エントリーしましたので、ハーフ2時間を
目標に今から体を作って(まず5kg痩せなきゃ)いこうと思います。

 話は本日のタイトルからすっかり離れてしまいましたが(笑)、歯科ではメジャーな
学術誌である日本歯科評論11月号に 「破折歯接着保存治療に関するPDM札幌の現状と今後」
という2回に渡る臨床編のまとめの原稿を執筆しました(一部掲載)。

日本歯科評論11月号表紙


日本歯科評論11月号掲載論文

この原稿の中で、

1.破折歯(割れたりひびが入った歯)は抜歯という歯科界の常識は、
  20年以上に渡る基礎、臨床の研究により抜歯を回避することが
  可能になってきていること。

2.保険診療に金属ポストが導入されて25年が経過し、金属ポストによる
  歯根破折が多く見られるようになってきている。
  歯根破折は現在日本において、歯周病、虫歯に次ぐ抜歯原因の第三位に
  ランクされており、今後もますます歯根破折による抜歯は増えていくことが
  予想されること。

3.近年、歯根破折防止が可能な材料としてファイバーポストが注目されて
  きているが、その中でもスーパーボンドを使用したi-TFCファイバーポスト
  には多くの臨床的長所があり、我々研究会ではこのファイバーポストに注目して
  臨床応用していることを述べました。

これらの内容に関しては、これまでも なえぼほのぼのブログにて、破折歯接着保存
治療例と共に掲載していますので、ご興味のある方はぜひご一読下さい。

(参考ブログ)
2013.09.18    「よみがえれ、歯!Part5 破折歯接着保存術」    
2013.08.12    「破折歯接着保存術公開」、市民フォ-ラム開催!
2013.06.01   破折歯接着保存法(割れた歯を接着再植して保存する方法)の一例

結局、2回の連載予定であった日本歯科評論は、臨床編2回、経営(マネージメント)編
1回の計3回に渡る長期連載になることが決定し、3回目の完結編が2014年2月号
として先日発刊されたばかりです。
また後日あらためて、ブログにてご紹介させていただきたいと思います。











Posted at 17:31 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |