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2013.12.16

歯周病を抜歯せずに治したいと来院された患者Sさん

 昨日は全道各地暴風雪で、ここ札幌もいよいよ本格的な冬の到来を
告げています。今年もいよいよ残り半月、慌ただしいDIMG0118.gif 年末を
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。

14日(土)は慈昂会の忘年会と大学の医局、札幌臨床歯科研究会の
3つの忘年会が重なってしまい、すすきの をハシゴ  しましたが
とても楽しい一夜でした 
慈昂会の懇親会では、総勢90名近いスタッフが一堂に会し、白石内科
クリニック院長の干野先生による司会の元、恒例の楽しいゲーム大会も
行われました。

また大学の医局(顎関節症グループ)の忘年会では、OBとして毎年
お声を掛けていただき、当時親しくさせていただいた先生方とも
久し振りに歓談することができました。
お互い50才を過ぎました ので、今年も無事健康で何よりという
心境になってきています・・・(笑)。

ところで12日(木)の朝、ふとんをたたんでいて、不覚にもぎっくり腰
をやってしまいました
幸い立つことはできましたので、そのまま仕事場へ直行。
痛みをこらえながら重い腰を曲げて診療していたところ、スタッフのKさん
が気付いて声を掛けてくれ、湿布と痛み止めを用意してくれました。
いや~、本当に感謝です 8757043.gif

年末最後の診療が終わるまで気を抜かず、患者さんに迷惑を掛けないよう
気をつけたいと思います。

本日は平成21年3月末に来院された患者Sさんのお話をさせて
いただきます。
受信当時77才、現在82才になられましたが、1本の歯の喪失もなく
28本すべての歯がご健在です

来院時の主訴は歯周病を抜歯せずに治したいとのことでした。
詳しくお聞きしましたところ、当院に来られる前に何軒かの歯科医院を
受診したものの、どの歯科医院においても左下奥歯は保存不可能と
言われたとのことでした。

やや遠方からの来院であったにもかかわらずご紹介ではないようでしたので、
どうやってここをお知りになられたのかな?と素朴な疑問からお聞き
しましたところ、「歯科の実力」という本に歯周病を得意とする歯科医師
として掲載されていたとのこと。

私自身、Sさんにお聞きするまでそういう本に自分が掲載されている
ことを知りませんでした(ちなみにその後「新歯科の実力」という本が
出版され、どうもそちらの方には掲載されていないようです(笑))。

それはもう歯科医師冥利と言いますか、腕の見せ所! ということで、
自由診療での歯周治療でしたが、歯周基本治療と77才という年齢にも
かかわらず3箇所の歯周外科処置をさせていただき、無事すべての歯を
保存することができました。

左下奥の例の歯は一部根尖あるいは根尖近くまで骨がなく非常に重症
でしたので、まず自然挺出を先行させ、確定処置としてエムドゲインという
再生材料も用いての歯周外科処置を行いました。

左下奥の初診時から現在まで

寡黙で多くを語らないSさんですが、初診からもうすぐ5年。
メインテナンスの度に感心するのは、ブラッシングのすばらしさです。

現在の口腔内

きっとご自身の歯をとても大切にされていて、抜歯宣告された時にも何とか
残してくれる歯科医院はないものかという思いで、私のところに受診された
のだと思います。
だからこそ、その思いに応えて歯を残すことができた喜びは、お互い言葉に
しなくても、きっとSさんと私に共通する想いなのだろうと思います。

私を信頼して最後まで通院して下さり、また治療終了後もきちんと
メインテナンス来院していただき、本当にありがとうございます。

食することは生命の根源であり、よく噛めることは頭脳を活性化させます。
歯は食の入り口であり、よく噛むためにはとても大切な器官です。
これからもご自身の歯とお体の健康をしっかり維持していただき、末長く
来院してきて下さることを願っております。

すずらん





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2013.12.04

破折歯接着保存治療を行った患者 I さんのお話

 12月に入り、今年も残すところあと1か月となりました。
ここ札幌も寒くなってきておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、
なえぼ駅前歯科の大村です。

最近仕事が忙しく、休みの日にも仕事をしていることが多いため
on-offの切り替えができず、日課としているランニングもサボりがちです・・・。
7月に豊平マラソンを完走した頃より3kg程リバウンドしてしまいました・・・。
スタッフのKさんからは、「先生~、お腹少しまずくないですか~」と
するどいご指摘・・・。
これから年末年始、しっかり体調管理(ウェイトコントロール?)
をしなければと思う今日この頃です。

今日は先月来院された患者 I さんのお話をさせていただきます。
I さんは13年前当院に来院されました。
初診時の主訴は軽い義歯を入れたい(上顎)ということと、
見ためにバネの見えない、よく噛める義歯をお願いしたいとのことでした。

上顎はすでに歯がなく総義歯が装着されており、
また下顎は概ね前歯だけが残った状態で、その前歯にバネが大きく
かかっていて、見た目も悪くよく噛めないとのことでした。

平成13年3月、治療終了時の写真です。
上顎は軽くて生体親和性の良いチタンを使った金属床義歯を、
下顎はコ―ヌスクローネというバネのない二重冠義歯を作製しました。

治療終了時正面観
治療終了時正面観(平成13年3月)

義歯をはずした状態
    義歯をはずした状態

治療終了後もずっと調子よくお使いいただけて、 I さん曰く、
「義歯のように見えないとよく言われる」「何でも食べられる」とのことでしたが、

平成20年5月(治療終了7年目)に右下犬歯の頬側歯肉が腫れたとの
ことで来院されました。

平成20年 金属ポスト先端部で歯根破折

金属ポストの上に内冠が装着されていましたが、調子よく噛めていたことと
引き換えに、歯に負担を掛け続けてきたことが、結果として金属ポスト先端部
での歯の破折を引き起こしてしまいました・・・


こういうタイプの下顎義歯(コ―ヌス二重冠)は、カメラの三脚と同じで
足が一つなくなってしまうとバランスが悪くなり、左側の歯にも負担を掛けて
しまい、右下犬歯と同様の歯根破折を引き起こしてしまうリスクが高くなります。

当時はすでに破折歯接着保存治療を行っていたため、I さんと相談の上、
歯周外科処置による口腔内接着法という方法で、右下犬歯の接着治療を
行いました。

それから5年6ヵ月後、治療終了13年目の現在の状態です。

13年目の現在(正面観)
平成25年11月 メインテナンス時

13年目の現在(下顎)
 同 下顎コ―ヌスクローネ義歯

治療終了13年目の状態

右下犬歯の歯周組織は健康で、「とにかくよく噛める」「ここで食べると
食事がおいしい」(ひえ~~、)とのこと。
一度割れている歯なのでゆめゆめ無理のないようにと再度お話し
しましたが、現在76才になられた I さんの体の一部として大活躍
していることを伺い、大変嬉しく思いました。

割れているから治療不可能ということでそのまま放置されていたら、
この歯は勿論現在残っていませんし、右下犬歯がなくなれば前述した
ように左側の歯にも負担が掛かり、トラブルの連鎖を引き起こした可能性
もあります。

13年のメインテナンスの中で、上下義歯とも一度ずつ義歯の裏を
貼り直してはいますが、下の前歯のむし歯の治療以外は、一箇所の
再治療も歯の喪失もなく経過しています  

6年ほど前にご病気をされ現在も通院中で、お一人での来院が大変に
なってきているのではないかと心配していますが、年に2回、現在も遠く
山の手からのメインテナンス来院を継続されています。

いつまでもお元気で、長くメインテナンスにきていただけることを
これからも楽しみにしています。
I さんのような、当院を生涯のかかりつけ医院として信頼し、
通院してきて下さる患者さんによって、当院は支えられている
のだな~ということをこの数年、特に私自身が実感している次第です。

フリージア