2012.11.28
患者Yさんとの16年~糖尿病と歯周病、再生療法~
今日は昨日までとうって変わった快晴の一日でした。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
あまりにブログの更新がなく、すいません・・・ アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー
今年も残すところあと1ヵ月、私を常日頃サポートしてくれている法人理事長、
スタッフ、友人、家族に対し、本当に感謝の1年でした
私たちの仕事は患者さんの長期的な口腔健康の維持、増進をサポートし、
大切な歯を守っていくことですが、当院に来院して下さっている患者さん
おひとりお一人は、実は私たちの良きサポーターでもあります。
患者さんの笑顔や言葉、励ましが、来年もまた一生懸命頑張ろうという
力になります。
かく言う私も20年以上に渡って医療の現場に携わり、やはり患者さん
の喜んで下さる笑顔や言葉、患者さんの信頼に応えたいという強い思い
が、研鑚努力のエネルギーになっています。
今日はつい先日治療を終了された患者Yさんのお話をさせていただき
ます。Yさんは私が苗穂駅前で開業した当初から16年間、来院されて
いる患者さんです。
開業当時は36才だった私も、いつのまにか当時のYさんの年齢に
近づいています。その間私自身にもいろいろなことがありましたが、
一貫して私を信頼し通ってきて下さり、本当に感謝の気持ちで一杯です。
現在は遠く当別から来院されています。
Yさんが初めて当院を受診されたのは平成9年1月で、右下のむし歯に
よる自発痛が主訴でした。また3月までの短期間で悪いところはすべて
治してほしいとの希望でした。

平成9年初診時
上下顎とも歯のないところも多く神経に至るむし歯もあり、奥歯は唯一右下のみで
しか噛んでいませんでしたので、この歯の予後が一番難しいと考えていました。
そのため右側での偏咀嚼とならないようにすること、噛む力が強いと思われたため
咀嚼力のコントロールという話もしました。上下義歯の作製と併せて、ナイトガード
もお作りしましたが、下の義歯とナイトガードはその後装着されないまま、
何か主訴があった時のみ来院されて治療をするという状態が10年ほど続きました。
平成20年に調子は良いが健診を希望ということで1年ぶりに来院されたところ、
これまでにない歯周病の悪化を認めたため歯周治療の必要性をお話ししましたが、
その後もしばらく来院されず、平成22年に上顎の義歯が破損したとのことで来院
されました。

平成22年再来時
明らかに歯周病の悪化が見られたため、再度歯周治療のお話をしたのですが
再び電話アポになってしまい、平成23年11月にいよいよ右下がグラグラする
ということで来院されました。

平成23年来院時右下

平成23年来院時右上
後からお聞きしたところ、平成20年に健診に来られた頃から糖尿病が悪化し、その後
糖尿病の治療を受けられ現在も通院しているとのことでした。その影響で65才まで
然したる進行が見られなかった歯周病が急激に悪化、初診から14年経過し右下奥が
1歯、ついに抜歯となってしまいました
しかしながらその後は患者さんご自身による徹底したブラッシングの効果と右上奥は
一部根尖まで骨のない歯もありましたが、再生療法などを駆使し治療期間も1年
かけ、先日めでたく?メインテナンスとなりました
糖尿病と歯周病は相互に密接な関係があり、歯周病の治療を徹底すると、糖尿病にも
改善が見られると言われていますので、歯周治療はまさに全身の健康とも密接に
関係しているということになります。


平成24年治療終了時
糖尿病のコントロールをしっかり行っていくことができれば、インプラントでの
治療も可能ではありましたが、患者さんともよく話し合った結果、下顎義歯と
ナイトガードを装着していただくことをお約束いただき、再度義歯にて対応する
ことにしました。
朴訥な人柄で笑顔の素敵なYさん。
時々ご自身で収穫されたものを差し入れして下さり、甘いスイカや極太の
アスパラ等、いつもおいしくいただきごちそうさまです。
今後はメインテナンスをしっかり継続して現在の健康な状態を長く維持していける
よう、Yさんと共に取り組んでいきたいと思います
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
あまりにブログの更新がなく、すいません・・・ アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー
今年も残すところあと1ヵ月、私を常日頃サポートしてくれている法人理事長、
スタッフ、友人、家族に対し、本当に感謝の1年でした

私たちの仕事は患者さんの長期的な口腔健康の維持、増進をサポートし、
大切な歯を守っていくことですが、当院に来院して下さっている患者さん
おひとりお一人は、実は私たちの良きサポーターでもあります。
患者さんの笑顔や言葉、励ましが、来年もまた一生懸命頑張ろうという
力になります。
かく言う私も20年以上に渡って医療の現場に携わり、やはり患者さん
の喜んで下さる笑顔や言葉、患者さんの信頼に応えたいという強い思い
が、研鑚努力のエネルギーになっています。
今日はつい先日治療を終了された患者Yさんのお話をさせていただき
ます。Yさんは私が苗穂駅前で開業した当初から16年間、来院されて
いる患者さんです。
開業当時は36才だった私も、いつのまにか当時のYさんの年齢に
近づいています。その間私自身にもいろいろなことがありましたが、
一貫して私を信頼し通ってきて下さり、本当に感謝の気持ちで一杯です。
現在は遠く当別から来院されています。
Yさんが初めて当院を受診されたのは平成9年1月で、右下のむし歯に
よる自発痛が主訴でした。また3月までの短期間で悪いところはすべて
治してほしいとの希望でした。

平成9年初診時
上下顎とも歯のないところも多く神経に至るむし歯もあり、奥歯は唯一右下のみで
しか噛んでいませんでしたので、この歯の予後が一番難しいと考えていました。
そのため右側での偏咀嚼とならないようにすること、噛む力が強いと思われたため
咀嚼力のコントロールという話もしました。上下義歯の作製と併せて、ナイトガード
もお作りしましたが、下の義歯とナイトガードはその後装着されないまま、
何か主訴があった時のみ来院されて治療をするという状態が10年ほど続きました。
平成20年に調子は良いが健診を希望ということで1年ぶりに来院されたところ、
これまでにない歯周病の悪化を認めたため歯周治療の必要性をお話ししましたが、
その後もしばらく来院されず、平成22年に上顎の義歯が破損したとのことで来院
されました。

平成22年再来時
明らかに歯周病の悪化が見られたため、再度歯周治療のお話をしたのですが
再び電話アポになってしまい、平成23年11月にいよいよ右下がグラグラする
ということで来院されました。

平成23年来院時右下

平成23年来院時右上
後からお聞きしたところ、平成20年に健診に来られた頃から糖尿病が悪化し、その後
糖尿病の治療を受けられ現在も通院しているとのことでした。その影響で65才まで
然したる進行が見られなかった歯周病が急激に悪化、初診から14年経過し右下奥が
1歯、ついに抜歯となってしまいました

しかしながらその後は患者さんご自身による徹底したブラッシングの効果と右上奥は
一部根尖まで骨のない歯もありましたが、再生療法などを駆使し治療期間も1年
かけ、先日めでたく?メインテナンスとなりました

糖尿病と歯周病は相互に密接な関係があり、歯周病の治療を徹底すると、糖尿病にも
改善が見られると言われていますので、歯周治療はまさに全身の健康とも密接に
関係しているということになります。


平成24年治療終了時
糖尿病のコントロールをしっかり行っていくことができれば、インプラントでの
治療も可能ではありましたが、患者さんともよく話し合った結果、下顎義歯と
ナイトガードを装着していただくことをお約束いただき、再度義歯にて対応する
ことにしました。
朴訥な人柄で笑顔の素敵なYさん。
時々ご自身で収穫されたものを差し入れして下さり、甘いスイカや極太の
アスパラ等、いつもおいしくいただきごちそうさまです。
今後はメインテナンスをしっかり継続して現在の健康な状態を長く維持していける
よう、Yさんと共に取り組んでいきたいと思います

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