2012.03.18
よみがえれ、歯!
相変わらず雪の降る寒い日が続きますね。
皆様いかがお過ごしですか、なえぼ駅前歯科の大村です。
最近、他の歯科医院さんで抜歯宣告をされ、当院にご相談される患者さんや
通常の歯科治療では改善せず、様々な外科処置を行うことで歯を救うことのできる
患者さんの来院が増えています。
インプラントは「第三の歯」(第一は乳歯、第二は永久歯)と呼ばれることも
ありますが、やはりまずはご自分の歯を何とかしたいという思いがどの患者さんにも
共通にあるようです。
(症例1)
患者Nさんも近隣の歯科医院に行き、大学病院にセカンドオピニオンを、その後当院に
サ―ドオピニオンということで来院されました。
右下犬歯のうしろあたり、歯ぐきが腫れるという主訴でした(反対側にも同様の症状がありました)。

矢印のところ、土台の先端で歯が破折している疑いがあり、土台をはずしてみると
土台の先端部を下底にしてU字型に2箇所破折線が、奥にも1箇所縦に破折線を認めました。
口腔内接着法にて3箇所の破折部を接着修復したところ、5~7mmあった歯周ポケットは
すべて消失し、ファイバーの土台をセットして現在経過観察中です。

(症例2)
患者Yさんは手稲からの来院で、初診時重度の歯周病に罹患していました。
この歯も歯周外科処置を行い何とかうまく残した歯でしたが、今度は感染根管治療の再発を
認めました。再度根管治療を行うも症状は改善せず、歯牙再植という方法にて根尖部の処置
を行いました。このように一度しっかりと感染根管処置を行った歯の再発は、保存処置では
改善しない例が非常に多いというのが臨床実感です。

本来は初診の段階で、手前の歯と共に抜歯となっていた歯かもしれません。
患者さんにとっては唯一無二の歯ですので、今回も何とかうまく歯を残して差し上げたい。
大げさな言い方かもしれませんが、1本の大切な歯を守るために歯科医師として研鑚し、
臨床を積み重ねてきたプライドを掛けて治療を行っています。
(症例3)
患者Hさん(厚別からのご来院)とは13年近くお付き合いをさせていただいています。
全顎治療を行っており、10年以上1箇所もトラブルなく経過良好でしたが、今回噛むと
痛いということで来院されました。
症例2と同じく、感染根管治療の再発で破折も疑われます。再根管治療に引き続き、
歯ぐきの処置も行いましたがやはり改善せず、抜歯をしてインプラント、歯牙移植など
いくつかのご提案の中から、歯を保存する歯牙再植&再生療法を希望されました。
このケースは根尖部あるいは根尖部からの亀裂など感染部の処置に加えて、
幅の広い骨欠損部の再生療法が必要なケースと考えています。

(症例4)
この患者さんも手稲からのご来院です。
左下奥の歯が割れているということで来院されました。さすがにこの歯は残すことができず
抜歯させていただきました(真っ黒に感染していました)。

そのさらに奥の歯に関しては、患者さんの希望を尊重し、抜歯せず根管治療と穿孔部
(2箇所)の処置を行い、手前の穿孔部の外科処置(歯冠長延長術)はインプラントと
併せて行う予定でいます。現在手前(左)の歯にはファイバーの土台をセットし、
インプラント待機中(6月末)です。

症例1は口腔内接着法、症例2は歯牙再植、症例3は歯牙再植+再生療法、そして症例4は
奥の歯は保存し、手前の欠損部をインプラントで行う予定です。
再生療法の進歩により、根尖まで骨がなくても条件が良ければ骨の再生が得られるという
ことが臨床的に証明されてきています。症例4のケースのように破折歯もすべて保存できる
わけではありませんが、症例1~3のような手法を駆使すれば、抜歯宣告を受けるような歯も
しっかりよみがえって機能させることが可能なのです。
よみがえれ、歯!
皆様いかがお過ごしですか、なえぼ駅前歯科の大村です。
最近、他の歯科医院さんで抜歯宣告をされ、当院にご相談される患者さんや
通常の歯科治療では改善せず、様々な外科処置を行うことで歯を救うことのできる
患者さんの来院が増えています。
インプラントは「第三の歯」(第一は乳歯、第二は永久歯)と呼ばれることも
ありますが、やはりまずはご自分の歯を何とかしたいという思いがどの患者さんにも
共通にあるようです。
(症例1)
患者Nさんも近隣の歯科医院に行き、大学病院にセカンドオピニオンを、その後当院に
サ―ドオピニオンということで来院されました。
右下犬歯のうしろあたり、歯ぐきが腫れるという主訴でした(反対側にも同様の症状がありました)。

矢印のところ、土台の先端で歯が破折している疑いがあり、土台をはずしてみると
土台の先端部を下底にしてU字型に2箇所破折線が、奥にも1箇所縦に破折線を認めました。
口腔内接着法にて3箇所の破折部を接着修復したところ、5~7mmあった歯周ポケットは
すべて消失し、ファイバーの土台をセットして現在経過観察中です。

(症例2)
患者Yさんは手稲からの来院で、初診時重度の歯周病に罹患していました。
この歯も歯周外科処置を行い何とかうまく残した歯でしたが、今度は感染根管治療の再発を
認めました。再度根管治療を行うも症状は改善せず、歯牙再植という方法にて根尖部の処置
を行いました。このように一度しっかりと感染根管処置を行った歯の再発は、保存処置では
改善しない例が非常に多いというのが臨床実感です。

本来は初診の段階で、手前の歯と共に抜歯となっていた歯かもしれません。
患者さんにとっては唯一無二の歯ですので、今回も何とかうまく歯を残して差し上げたい。
大げさな言い方かもしれませんが、1本の大切な歯を守るために歯科医師として研鑚し、
臨床を積み重ねてきたプライドを掛けて治療を行っています。
(症例3)
患者Hさん(厚別からのご来院)とは13年近くお付き合いをさせていただいています。
全顎治療を行っており、10年以上1箇所もトラブルなく経過良好でしたが、今回噛むと
痛いということで来院されました。
症例2と同じく、感染根管治療の再発で破折も疑われます。再根管治療に引き続き、
歯ぐきの処置も行いましたがやはり改善せず、抜歯をしてインプラント、歯牙移植など
いくつかのご提案の中から、歯を保存する歯牙再植&再生療法を希望されました。
このケースは根尖部あるいは根尖部からの亀裂など感染部の処置に加えて、
幅の広い骨欠損部の再生療法が必要なケースと考えています。

(症例4)
この患者さんも手稲からのご来院です。
左下奥の歯が割れているということで来院されました。さすがにこの歯は残すことができず
抜歯させていただきました(真っ黒に感染していました)。

そのさらに奥の歯に関しては、患者さんの希望を尊重し、抜歯せず根管治療と穿孔部
(2箇所)の処置を行い、手前の穿孔部の外科処置(歯冠長延長術)はインプラントと
併せて行う予定でいます。現在手前(左)の歯にはファイバーの土台をセットし、
インプラント待機中(6月末)です。

症例1は口腔内接着法、症例2は歯牙再植、症例3は歯牙再植+再生療法、そして症例4は
奥の歯は保存し、手前の欠損部をインプラントで行う予定です。
再生療法の進歩により、根尖まで骨がなくても条件が良ければ骨の再生が得られるという
ことが臨床的に証明されてきています。症例4のケースのように破折歯もすべて保存できる
わけではありませんが、症例1~3のような手法を駆使すれば、抜歯宣告を受けるような歯も
しっかりよみがえって機能させることが可能なのです。
よみがえれ、歯!
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