2018.07.16
日本臨床歯周病学会第36回年次大会(於広島)に参加して
7月も半ばを過ぎ、札幌も少しずつ暑くなってきてはおりますが、まだまだ曇りや雨のぐずついた
天気が続く今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
7月5日から8日にかけて、西日本を中心とした記録的な豪雨により200人超の方がお亡くなりになり、
現在もまだ多くの方が避難を余儀なくされております。被災地の一日も早い復旧と復興を心より
お祈り申し上げます。
西日本豪雨の真っ只中、広島国際会議場において、日本臨床歯周病学会第36回年次大会が行われ、
実は私とスタッフの I さん、Fさんの3名は当時広島に滞在しておりました。
幸い5日から広島に滞在しておりましたので学会に参加することはできましたが、特別講演の講演者、
オーラル、ポスターの発表者、学会参加予定者の半数以上が広島に到着することができず参加を断念する
という前代未聞の学会となりました。当然学会のプログラムも大きく変更を余儀なくされ、この学会のために
ご尽力された多くの関係者にとっては大変残念な大会となってしまいました。
広島県の山地は水を含むと非常にもろくて崩れやすい「真砂土(マサツチ、マサド)」を多く含むため、
土石崩れなどの災害が起こりやすいそうで、今回、広島駅と広島空港を結ぶ「JR」「高速バス」「国道(タクシー)」
のすべての交通機関がこの土砂崩れにより遮断されてしまいました。
交通情報も錯綜し、空港の案内センターにも全く電話がつながらない非常事態の中、最終日はその日のうちに
帰れないのでは?という不安で学会も早々に切り上げざるを得ず、広島→羽田の飛行機をあきらめて
(後日知ったのですが、東広島駅(広島駅ではなく)でタクシー待ちもままならない中、臨時バスが出たようで、
通行止めになっていない一般道を1時間半位かけて空港に無事到着し、飛行機は予定通りフライトした
そうです)、広島駅で長蛇の列の中、1時間並んで何とかのぞみに乗車することができました。
途中徐行運転もありましたが、ほぼ定時に品川に着くことができ、予定していた乗り継ぎの羽田→新千歳の
便に搭乗して、夜11時頃、札幌に無事到着することができました。
折角スタッフを連れて学会に参加したのですが、講演はあまり聴講することができず、ほとんど学会の雰囲気を
味わうことしかできませんでしたが、広島に到着した初日5日の夜はスタッフ I さんのお勧めで(ネットで良いお店を
調べたようです
)、広島駅の隣、廿日市市(はっかいちし)にある「厳游亭(がんゆうてい)」というお店に行きました。
あいにくの雨でしたが、晴れた日には瀬戸内海、厳島、広島市内を一望できる絶景の高台に位置した、I さんの
見立て通り一度は行ってみたいお店だと思いました。常日頃、至らぬことの多い私をしっかり支えてくれているスタッフ
の I さん、Fさんに喜んでもらえたのは何よりです。

二日目は夕方から私は学会の委員会に出席することになっており、それまでの間に厳島に行こうということで、
大雨の中観光を決行しました。無事厳島神社参拝を終えての帰り、廿日市市で土砂崩れのため列車が立ち
往生してしまい、そこからは何とかタクシーに乗って無事ホテルに帰ってくることができました。
三日目の学会当日の朝は雨も上がり、スタッフと共に学会場に行ったところ、前述したように半数以上の
参加者が広島に到着できずにいるとのことで、急遽午前中のケースプレがすべて中止となりました。
折角の広島でしたので、午前中、原爆ドームと広島城に行きました。

午後からは歯科医師、歯科衛生士合同で、「歯周組織の炎症から全身波及へのシナリオ」という講演を聴講
しました。3名の講演者のうち、愛媛大学医学部准教授の古川慎哉先生、愛媛でご開業されている糖尿病専門医の
西田亙先生は医師の立場から、歯周病と糖尿病との密接な関連性、医科歯科連携の重要性をご講演されました。
お二人とも話がとても上手で、以前は糖尿病専門医でありながら、自身肥満で血圧、血糖も高い糖尿病
予備軍であり、またほとんど歯を磨かない歯周病男(笑)であったのが、ある歯医者さん、歯科衛生士さんとの
出会いによりお口の中はピカピカになり、口がきれいになると長年の夜食の習慣が変わり、結果、1年で
18kg痩せて、抱えていた病魔はすべて退散。人生が激変した!という西田先生の実体験は、とても嬉しく
また興味深く拝聴しました。
医師でありながら歯周病治療に関する様々な最新の知見、情報を歯科医師よりも勉強されており、
早速札幌に戻って西田先生の著書である「糖尿病が嫌なら歯を磨きなさい(幻冬舎)」「歯科医院に知って
ほしい糖尿病のこと(医歯薬出版社)」を購入、現在勉強しているところです。

これまでお口の健康を担ってきた歯科ですが、お口の健康を通して全身の健康に貢献できたら本当に嬉しい限りです。
当院でもこれまでのような「歯周病治療」「プラークコントロール」「シュガーコントロール」に止まらず、「メタボ」「喫煙」
の患者さんに対して、個別に「食育」「禁煙」などにもアプローチしていきたいと思いました。
最終日はほとんど講演を聴くことができず、1時間も並んで新幹線で帰ってきましたが、学会場から関東支部の
Y先生とずっと一緒で楽しい話をいろいろすることができたこと、またスタッフのFさんは新幹線が生まれて初めて
ということで、今回思いがけず乗車することができ却って喜んでくれたこと、更にほぼ定時に品川に到着すること
ができたため羽田の出発時間まで3時間ほど時間ができ、スタッフはアクアパーク品川にイルカのショーを見に、
私は東京に住んでいる長男を呼びだして久しぶりに会うことができました。
大変な4日間ではありましたが、私自身は普段の目まぐるしい仕事の忙しさからしばし離れ、スタッフと有意義な
時間を過ごすことができ、同行してくれた I さん、Fさんには本当に感謝しかありません。ありがとう!

天気が続く今日この頃です。皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
7月5日から8日にかけて、西日本を中心とした記録的な豪雨により200人超の方がお亡くなりになり、
現在もまだ多くの方が避難を余儀なくされております。被災地の一日も早い復旧と復興を心より
お祈り申し上げます。
西日本豪雨の真っ只中、広島国際会議場において、日本臨床歯周病学会第36回年次大会が行われ、
実は私とスタッフの I さん、Fさんの3名は当時広島に滞在しておりました。
幸い5日から広島に滞在しておりましたので学会に参加することはできましたが、特別講演の講演者、
オーラル、ポスターの発表者、学会参加予定者の半数以上が広島に到着することができず参加を断念する
という前代未聞の学会となりました。当然学会のプログラムも大きく変更を余儀なくされ、この学会のために
ご尽力された多くの関係者にとっては大変残念な大会となってしまいました。
広島県の山地は水を含むと非常にもろくて崩れやすい「真砂土(マサツチ、マサド)」を多く含むため、
土石崩れなどの災害が起こりやすいそうで、今回、広島駅と広島空港を結ぶ「JR」「高速バス」「国道(タクシー)」
のすべての交通機関がこの土砂崩れにより遮断されてしまいました。
交通情報も錯綜し、空港の案内センターにも全く電話がつながらない非常事態の中、最終日はその日のうちに
帰れないのでは?という不安で学会も早々に切り上げざるを得ず、広島→羽田の飛行機をあきらめて
(後日知ったのですが、東広島駅(広島駅ではなく)でタクシー待ちもままならない中、臨時バスが出たようで、
通行止めになっていない一般道を1時間半位かけて空港に無事到着し、飛行機は予定通りフライトした
そうです)、広島駅で長蛇の列の中、1時間並んで何とかのぞみに乗車することができました。
途中徐行運転もありましたが、ほぼ定時に品川に着くことができ、予定していた乗り継ぎの羽田→新千歳の
便に搭乗して、夜11時頃、札幌に無事到着することができました。
折角スタッフを連れて学会に参加したのですが、講演はあまり聴講することができず、ほとんど学会の雰囲気を
味わうことしかできませんでしたが、広島に到着した初日5日の夜はスタッフ I さんのお勧めで(ネットで良いお店を
調べたようです

あいにくの雨でしたが、晴れた日には瀬戸内海、厳島、広島市内を一望できる絶景の高台に位置した、I さんの
見立て通り一度は行ってみたいお店だと思いました。常日頃、至らぬことの多い私をしっかり支えてくれているスタッフ
の I さん、Fさんに喜んでもらえたのは何よりです。

二日目は夕方から私は学会の委員会に出席することになっており、それまでの間に厳島に行こうということで、
大雨の中観光を決行しました。無事厳島神社参拝を終えての帰り、廿日市市で土砂崩れのため列車が立ち
往生してしまい、そこからは何とかタクシーに乗って無事ホテルに帰ってくることができました。
三日目の学会当日の朝は雨も上がり、スタッフと共に学会場に行ったところ、前述したように半数以上の
参加者が広島に到着できずにいるとのことで、急遽午前中のケースプレがすべて中止となりました。
折角の広島でしたので、午前中、原爆ドームと広島城に行きました。

午後からは歯科医師、歯科衛生士合同で、「歯周組織の炎症から全身波及へのシナリオ」という講演を聴講
しました。3名の講演者のうち、愛媛大学医学部准教授の古川慎哉先生、愛媛でご開業されている糖尿病専門医の
西田亙先生は医師の立場から、歯周病と糖尿病との密接な関連性、医科歯科連携の重要性をご講演されました。
お二人とも話がとても上手で、以前は糖尿病専門医でありながら、自身肥満で血圧、血糖も高い糖尿病
予備軍であり、またほとんど歯を磨かない歯周病男(笑)であったのが、ある歯医者さん、歯科衛生士さんとの
出会いによりお口の中はピカピカになり、口がきれいになると長年の夜食の習慣が変わり、結果、1年で
18kg痩せて、抱えていた病魔はすべて退散。人生が激変した!という西田先生の実体験は、とても嬉しく
また興味深く拝聴しました。
医師でありながら歯周病治療に関する様々な最新の知見、情報を歯科医師よりも勉強されており、
早速札幌に戻って西田先生の著書である「糖尿病が嫌なら歯を磨きなさい(幻冬舎)」「歯科医院に知って
ほしい糖尿病のこと(医歯薬出版社)」を購入、現在勉強しているところです。

これまでお口の健康を担ってきた歯科ですが、お口の健康を通して全身の健康に貢献できたら本当に嬉しい限りです。
当院でもこれまでのような「歯周病治療」「プラークコントロール」「シュガーコントロール」に止まらず、「メタボ」「喫煙」
の患者さんに対して、個別に「食育」「禁煙」などにもアプローチしていきたいと思いました。
最終日はほとんど講演を聴くことができず、1時間も並んで新幹線で帰ってきましたが、学会場から関東支部の
Y先生とずっと一緒で楽しい話をいろいろすることができたこと、またスタッフのFさんは新幹線が生まれて初めて
ということで、今回思いがけず乗車することができ却って喜んでくれたこと、更にほぼ定時に品川に到着すること
ができたため羽田の出発時間まで3時間ほど時間ができ、スタッフはアクアパーク品川にイルカのショーを見に、
私は東京に住んでいる長男を呼びだして久しぶりに会うことができました。
大変な4日間ではありましたが、私自身は普段の目まぐるしい仕事の忙しさからしばし離れ、スタッフと有意義な
時間を過ごすことができ、同行してくれた I さん、Fさんには本当に感謝しかありません。ありがとう!

スポンサーサイト
2016.11.23
第23回「ヨクナール・ミーティング」に参加して
21日(月)、22日(火)を休診にさせていただき、20日(日)~22日(火)の3日間、湘南国際村センターで、
第23回「ヨクナール・ミーティング」(歯科の勉強会)に参加してきました、なえぼ駅前歯科院長の大村です。
この「ヨクナール」というのは、フランスの精神科医、エミールクーエの「自己暗示」という著作中の
「日々に、あらゆる面で、私はますます良くなっていく(ヨクナール)」という暗示の言葉から取っています。
この勉強会は私がまだ勤務医時代の1994年(今から22年前)、洞爺湖エイペックスにて第1回が行われ、
その後、北海道、東京、長野(愛知)で2年ごとに持ち回りで、途切れることなく毎年開催されています。
これまで北海道では小樽、美瑛、富良野において開催されており、昨年富良野で開催された時の様子は
この「なえぼほのぼのブログ」でもお伝えしました。
朝9:00から夜は12:00過ぎまでずっと勉強会なのですが(^^;、2日目の午後だけはレクリエーションがあり、
今回は貸切バスで鎌倉駅に行き、そこから江ノ電に乗って由比ガ浜へ。由比ガ浜から歩いて長谷寺へ行き、
更に歩いて大仏を見学した後、お迎えバスに乗車して鶴岡八幡宮で下車。そこで1時間程自由行動となり、
夕方バスで湘南国際センターまで戻るというスケジュールでした。
あいにく天気が悪く、長谷寺で雨が降ってきたため、急遽バスに乗車し、大仏はスルーして鶴岡八幡宮
となりました。自由時間は小町通りでお土産を買い、八幡さまにお参りしました。
私の先祖のお墓が「鎌倉霊園」にあるためこの辺は幾度となく行ってはいるのですが、かれこれ8年ぶり
くらいでしたので、翌日勉強会終了後に午後からお墓参りを済ませ、天気が良かったので(日中は20℃を
超える暖かさでした)あらためて大仏を見てきました(*´∀`*)
今回、ヨクナール・ミーティングのメインテーマは「歯科医療は生活に出会えたか」でした。
他には「ブラキシズムとペリオ」「歯科技工士と歯科医師とのコミュニケーション」というセッションもあり、
多くの歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の発表がありました。
さて、皆さんはどこか体の調子が悪くなってお医者さんにかかった時、検査を行い、診査、診断をして
もらった後は、その病気に対して薬が処方されると思います。しかしながら病気になった根本的な原因に
おいて、例えばその患者さんの生活習慣やストレス、食生活などが関与していると想像される場合でも、
患者さんの生活に関わる具体的なアドバイスはほとんどなく、そのことに深く踏み込んだアプローチ、
患者さんと共に根本的な解決の糸口を探り支援してくれる医師(医院)はほとんどないのではないでしょうか。
歯科においても同様で、口腔内、歯が大きく損なわれている患者さんというのは、どこかに治療技術だけでは
対応しきれないその患者さん特有の問題点が隠されていることが往々にしてあります。
そのため単に歯を治療するというアプローチだけではなく、もっと多角的なアプローチをしなければ、
いったん獲得したと思われた口腔健康も再び時間の経過と共に崩れ、結果更に歯を失うことになります。
その原因は見立てのしっかりしている歯科医師であれば概ね想像はつくものですが、実際に実行するのは
患者さん自身ということも多く、医療面接を通してまずは患者さんにそのことに気づいてもらう、そして良くしたい
という気持ちを持ってもらい、我々医療側が支援を行っていくというプロセスが必要になります。
口は食事の入口であり、体はその人の食事で作られています。即ち、食事は体の健康を大きく左右します。
例えば、食生活指導を通じて患者さんの生活に関わることで、また生活習慣、生活背景における原因についても、
患者さんとのコミュニケーションを図り相互理解を深めることで、歯科は患者さんの口腔健康だけでなく、肉体的、
精神的な全身の健康においても貢献できると思います。
昨今の歯科界においては、低評価でルール上の縛りが多い歯科保険制度の中、保険診療で実際どこまで
対応できるのかという大きな問題がある一方、自費、自由診療においては短期的に患者満足度の高い審美、
インプラントなどの技術偏重傾向があると感じています。
今回、「歯科医療が患者さんの生活に届きますように」という医療側の思い、また不条理な歯科保険制度の中
困難なことが多くても、「私たちは自分の持ち場で患者さんに本当に必要なことを諦めずに続けていくことが
大切である」ということを改めて思い出させてくれた勉強会でした。
明日からはまた診療が始まります。患者さんと真摯に向き合いながら患者さんの健康を願い、歯科医師として
貢献できることを精一杯頑張っていこうと思います。

第23回「ヨクナール・ミーティング」(歯科の勉強会)に参加してきました、なえぼ駅前歯科院長の大村です。
この「ヨクナール」というのは、フランスの精神科医、エミールクーエの「自己暗示」という著作中の
「日々に、あらゆる面で、私はますます良くなっていく(ヨクナール)」という暗示の言葉から取っています。
この勉強会は私がまだ勤務医時代の1994年(今から22年前)、洞爺湖エイペックスにて第1回が行われ、
その後、北海道、東京、長野(愛知)で2年ごとに持ち回りで、途切れることなく毎年開催されています。
これまで北海道では小樽、美瑛、富良野において開催されており、昨年富良野で開催された時の様子は
この「なえぼほのぼのブログ」でもお伝えしました。
朝9:00から夜は12:00過ぎまでずっと勉強会なのですが(^^;、2日目の午後だけはレクリエーションがあり、
今回は貸切バスで鎌倉駅に行き、そこから江ノ電に乗って由比ガ浜へ。由比ガ浜から歩いて長谷寺へ行き、
更に歩いて大仏を見学した後、お迎えバスに乗車して鶴岡八幡宮で下車。そこで1時間程自由行動となり、
夕方バスで湘南国際センターまで戻るというスケジュールでした。
あいにく天気が悪く、長谷寺で雨が降ってきたため、急遽バスに乗車し、大仏はスルーして鶴岡八幡宮
となりました。自由時間は小町通りでお土産を買い、八幡さまにお参りしました。
私の先祖のお墓が「鎌倉霊園」にあるためこの辺は幾度となく行ってはいるのですが、かれこれ8年ぶり
くらいでしたので、翌日勉強会終了後に午後からお墓参りを済ませ、天気が良かったので(日中は20℃を
超える暖かさでした)あらためて大仏を見てきました(*´∀`*)
今回、ヨクナール・ミーティングのメインテーマは「歯科医療は生活に出会えたか」でした。
他には「ブラキシズムとペリオ」「歯科技工士と歯科医師とのコミュニケーション」というセッションもあり、
多くの歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の発表がありました。
さて、皆さんはどこか体の調子が悪くなってお医者さんにかかった時、検査を行い、診査、診断をして
もらった後は、その病気に対して薬が処方されると思います。しかしながら病気になった根本的な原因に
おいて、例えばその患者さんの生活習慣やストレス、食生活などが関与していると想像される場合でも、
患者さんの生活に関わる具体的なアドバイスはほとんどなく、そのことに深く踏み込んだアプローチ、
患者さんと共に根本的な解決の糸口を探り支援してくれる医師(医院)はほとんどないのではないでしょうか。
歯科においても同様で、口腔内、歯が大きく損なわれている患者さんというのは、どこかに治療技術だけでは
対応しきれないその患者さん特有の問題点が隠されていることが往々にしてあります。
そのため単に歯を治療するというアプローチだけではなく、もっと多角的なアプローチをしなければ、
いったん獲得したと思われた口腔健康も再び時間の経過と共に崩れ、結果更に歯を失うことになります。
その原因は見立てのしっかりしている歯科医師であれば概ね想像はつくものですが、実際に実行するのは
患者さん自身ということも多く、医療面接を通してまずは患者さんにそのことに気づいてもらう、そして良くしたい
という気持ちを持ってもらい、我々医療側が支援を行っていくというプロセスが必要になります。
口は食事の入口であり、体はその人の食事で作られています。即ち、食事は体の健康を大きく左右します。
例えば、食生活指導を通じて患者さんの生活に関わることで、また生活習慣、生活背景における原因についても、
患者さんとのコミュニケーションを図り相互理解を深めることで、歯科は患者さんの口腔健康だけでなく、肉体的、
精神的な全身の健康においても貢献できると思います。
昨今の歯科界においては、低評価でルール上の縛りが多い歯科保険制度の中、保険診療で実際どこまで
対応できるのかという大きな問題がある一方、自費、自由診療においては短期的に患者満足度の高い審美、
インプラントなどの技術偏重傾向があると感じています。
今回、「歯科医療が患者さんの生活に届きますように」という医療側の思い、また不条理な歯科保険制度の中
困難なことが多くても、「私たちは自分の持ち場で患者さんに本当に必要なことを諦めずに続けていくことが
大切である」ということを改めて思い出させてくれた勉強会でした。
明日からはまた診療が始まります。患者さんと真摯に向き合いながら患者さんの健康を願い、歯科医師として
貢献できることを精一杯頑張っていこうと思います。

2015.11.11
「ヨクナールミィーティング」に参加して
11月に入りいよいよ寒くなってきましたね、皆様いかがお過ごしでしょうか、
なえぼ駅前歯科の大村です。
今月1日(日)~3(火)、新富良野プリンスホテルにて歯科の勉強会に参加してきました。
この勉強会は私がまだ30才代前半の勤務医時代、私の師匠であるI先生と東京のO先生、長野のT先生
が中心となって始めた会で、エミール・クーエの自己暗示法である「私たちは日に日に良くなっていく」に
ちなみ、「ヨクナールミーティング」とネーミングされました。
あれから22年、第1回は全国から10名くらいの参加者でしたが、今回は北海道が開催地でありながら
80名くらいの参加がありました。毎年参加される方が多いのですが、私自身は2006年の美瑛開催以来
10年ぶりの参加でした。
この勉強会は「良く学び、良く遊べ」をもっとうにしており、本州からの参加者がお昼頃ホテルに到着する
も束の間、早速午後から勉強会をスタート、夜は12時で全体会がお開き、その後は飲みながら臨床談義
に花を咲かせました。
私は初日、2日目とも発表の大役を仰せつかっており(^^; 、全体会が終わるとそこそこに就寝、気の抜
けない2日間でした(朝までワイワイ飲みたかった(;ω;))。
プレゼン中?の私(笑)
2日目の午後はいくつかのグループに分かれて、富良野観光を行いました。
「富良野マルシェコース」「北の国からコース」「青い池コース」に分かれており、私は富田ファーム、
美瑛・白金方面は何度も行っているのですが、北の国からは一度も行ったことがないため、このコースを
希望したところ何と運転手に指名されてしまいました_| ̄|○。
まずはここからドラマが始まったという「布部駅」に行き、皆で写真撮影。S先生は富良野のご出身で、
実際にこの列車に乗って高校に通ったという話を伺い、思わず感激してしまいました( ;∀;)

その後、「五郎の石の家」(5番目の家)「最初の家」→「麓郷の森」(2番目の家(焼失した丸太小屋)、3番目の家)
→「拾ってきた家」(4番目の家)の順にすべて回りました。

上:五郎の石の家 中:拾ってきた家(バスとゴンドラが使われていることに注目!) 下:ゴンドラ内でT先生と
雪こそ積もってはいませんでしたが山の方にあるため寒く、そのことを良く理解していなかった私は
セーターこそ2枚重ねでしたがコートを忘れてちょっと大変でした((´д`))
しかしながらご一緒させていただいた先生やスタッフさんといろいろなお話をすることができ、その
メンバーの中でも歯科界の重鎮であるK先生、S先生がこのドラマにとても詳しい(オタク?)のには
驚きました(単に記憶力が抜群なだけかもしれません(*´∀`*))。
DVDは「初恋」から見始めて、ところで最初はどうなっているんだ?と最初に戻って観るのがお勧め
のようで、今度レンタルビデオで借りて観てみようと思います。さだまさしの叙情的な歌も久しぶりに
聴いてみたいな。
れいちゃんがかわいいという話でしたが(^^;、女優の横山めぐみはこのドラマがデビュー作ですので、
かれこれ30年近く・・・、時代の流れを感じてしまいました(>ω<)

3日目は午前中セミナーを行い、その後本州方面にお帰りになられるバスのお見送りをしました。
10年ぶりにお会いした東京のA先生から「来年はぜひ葉山へ」と言っていただき、来年もまたこの会に
ぜひ参加したいと思いました。

新富良野プリンスホテルからの夜景と最後のお見送り
この会を始められたI先生、T先生、O先生もあっという間にもうすぐ70才で、22年間毎年持ち回りで
開催されているこの「ヨクナールミィーティング」の継続意義というものを今回あらためて強く感じました。
私もまだまだ頑張らねば!と感じた3日間でした。
なえぼ駅前歯科の大村です。
今月1日(日)~3(火)、新富良野プリンスホテルにて歯科の勉強会に参加してきました。
この勉強会は私がまだ30才代前半の勤務医時代、私の師匠であるI先生と東京のO先生、長野のT先生
が中心となって始めた会で、エミール・クーエの自己暗示法である「私たちは日に日に良くなっていく」に
ちなみ、「ヨクナールミーティング」とネーミングされました。
あれから22年、第1回は全国から10名くらいの参加者でしたが、今回は北海道が開催地でありながら
80名くらいの参加がありました。毎年参加される方が多いのですが、私自身は2006年の美瑛開催以来
10年ぶりの参加でした。
この勉強会は「良く学び、良く遊べ」をもっとうにしており、本州からの参加者がお昼頃ホテルに到着する
も束の間、早速午後から勉強会をスタート、夜は12時で全体会がお開き、その後は飲みながら臨床談義
に花を咲かせました。
私は初日、2日目とも発表の大役を仰せつかっており(^^; 、全体会が終わるとそこそこに就寝、気の抜
けない2日間でした(朝までワイワイ飲みたかった(;ω;))。

プレゼン中?の私(笑)
2日目の午後はいくつかのグループに分かれて、富良野観光を行いました。
「富良野マルシェコース」「北の国からコース」「青い池コース」に分かれており、私は富田ファーム、
美瑛・白金方面は何度も行っているのですが、北の国からは一度も行ったことがないため、このコースを
希望したところ何と運転手に指名されてしまいました_| ̄|○。
まずはここからドラマが始まったという「布部駅」に行き、皆で写真撮影。S先生は富良野のご出身で、
実際にこの列車に乗って高校に通ったという話を伺い、思わず感激してしまいました( ;∀;)

その後、「五郎の石の家」(5番目の家)「最初の家」→「麓郷の森」(2番目の家(焼失した丸太小屋)、3番目の家)
→「拾ってきた家」(4番目の家)の順にすべて回りました。

上:五郎の石の家 中:拾ってきた家(バスとゴンドラが使われていることに注目!) 下:ゴンドラ内でT先生と
雪こそ積もってはいませんでしたが山の方にあるため寒く、そのことを良く理解していなかった私は
セーターこそ2枚重ねでしたがコートを忘れてちょっと大変でした((´д`))
しかしながらご一緒させていただいた先生やスタッフさんといろいろなお話をすることができ、その
メンバーの中でも歯科界の重鎮であるK先生、S先生がこのドラマにとても詳しい(オタク?)のには
驚きました(単に記憶力が抜群なだけかもしれません(*´∀`*))。
DVDは「初恋」から見始めて、ところで最初はどうなっているんだ?と最初に戻って観るのがお勧め
のようで、今度レンタルビデオで借りて観てみようと思います。さだまさしの叙情的な歌も久しぶりに
聴いてみたいな。
れいちゃんがかわいいという話でしたが(^^;、女優の横山めぐみはこのドラマがデビュー作ですので、
かれこれ30年近く・・・、時代の流れを感じてしまいました(>ω<)

3日目は午前中セミナーを行い、その後本州方面にお帰りになられるバスのお見送りをしました。
10年ぶりにお会いした東京のA先生から「来年はぜひ葉山へ」と言っていただき、来年もまたこの会に
ぜひ参加したいと思いました。

新富良野プリンスホテルからの夜景と最後のお見送り
この会を始められたI先生、T先生、O先生もあっという間にもうすぐ70才で、22年間毎年持ち回りで
開催されているこの「ヨクナールミィーティング」の継続意義というものを今回あらためて強く感じました。
私もまだまだ頑張らねば!と感じた3日間でした。
2014.11.09
北海道大学歯学部同窓会千歳支部講演会、懇親会に参加して
今日はポカポカ本当に良い天気ですね、晩秋の小春日和を皆様いかが
お過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
私は今、南幌帰りで、ファクトリーの近くのガソリンスタンドにてタイヤ交換を待っている間に
ブログを更新しています
昨日は北海道大学歯学部同窓会千歳支部講演会にて
歯を保存することへのこだわり~「破折歯接着保存治療に取り組んで」という
タイトルでお話をさせていただきました。
学術講演会というと堅苦しく聞こえますが
千歳支部は千歳市、恵庭市、北広島市で
ほとんどが開業されている北大同窓の先生の会で、先輩、後輩分け隔てなく
とてもアットホームな雰囲気で、毎年懇親会も兼ねて南幌温泉一泊で行われているそうです。
大学の同門会の大先輩や学生時代、医局員時代にお世話になった先輩、顔見知りの先生も
いてとても楽しい一日でした
割れた歯を接着して保存する治療というのは、一般開業医ではルーチンに行われていない
治療ということもあり、多くの活発なご質問をいただきました。
皆さんの言葉の端々からは患者さんのために保存できる歯は残して差し上げたいという
想いが感じられ、今日の講演会がきっかけで、お一人でも多くの先生が破折歯の接着保存
治療に取り組まれ、結果1本でも多くの歯が救われたら嬉しいな~と思いました。
最近リハビリもストレッチも怠っていたため、一昨日あたりから頚椎ヘルニアが再発しており
右肩甲骨~上腕~右手の小指の先に至るまで講演中もずっと痛みとしびれがあり
懇親会後は1時間ほど全身のマッサージを受けました。
本来はマッサージの前後にゆっくり温泉に浸かり体を休める必要があり、施術者からも
アドバイスを受け私もそのつもりでいたのですが、千歳支部には昔何度かお手合せをした
雀豪のT先輩がおられまして(当時同期の中では勝ち頭であった私もT先生には一度も
勝った記憶がありません)、お声が掛かりマッサージが終わったと同時に麻雀
となってしまいました(笑)。
何年ぶりか忘れてしまうくらい久しぶりに全自動でなく手積みの雀卓でした
麻雀は勝負事ですので卓を囲んだ面子と真剣勝負をしつつも、いろいろな楽しいお話を
聞くことのできるコミュニケーションの場でもあります。
T先生は奥様も私の先輩で、私は学生時代直接指導を受け大変お世話になっており
近況などもお聞きすることができました。
囲碁もとても強く、昔は眼光鋭くビシっとした勝負師のイメージしかなかったT先生も
昨日は絶不調で「寂ち~!」とかつぶやきながら打っていて(笑)

まあお互い様ですが歳を取ったかなっと(笑)、でもそういうT先生の一面も私は好きです
結局朝まで囲んでその後2時間ほど寝てから一風呂浴び、朝食をいただいた後は
三々五々となりました。
支部長の青山先生、今回お声を掛けていただき本当にありがとうございました。
私にとっては講演会という場を与えていただき、また千歳支部の先生方とお近づきになれた
有意義な時間であったと共に、懐かしい先生方と久し振りにお会いして旧交を温めることが
できたのは望外の喜びでした。
まあ、あの、講演会の謝礼をいただいた上に宿泊させていただき、さらに懇親会後の
麻雀までしっかり勝たせていただき(笑)、来年からは千歳支部会員外ということで
ぜひオブザーバー参加しますのでまた誘ってください
最後になりましたが、北海道大学歯学部千歳支部同窓会会員の先生方の今後のご健勝と
ご活躍を心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。

お過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
私は今、南幌帰りで、ファクトリーの近くのガソリンスタンドにてタイヤ交換を待っている間に
ブログを更新しています

昨日は北海道大学歯学部同窓会千歳支部講演会にて
歯を保存することへのこだわり~「破折歯接着保存治療に取り組んで」という
タイトルでお話をさせていただきました。
学術講演会というと堅苦しく聞こえますが

ほとんどが開業されている北大同窓の先生の会で、先輩、後輩分け隔てなく
とてもアットホームな雰囲気で、毎年懇親会も兼ねて南幌温泉一泊で行われているそうです。
大学の同門会の大先輩や学生時代、医局員時代にお世話になった先輩、顔見知りの先生も
いてとても楽しい一日でした
割れた歯を接着して保存する治療というのは、一般開業医ではルーチンに行われていない
治療ということもあり、多くの活発なご質問をいただきました。
皆さんの言葉の端々からは患者さんのために保存できる歯は残して差し上げたいという
想いが感じられ、今日の講演会がきっかけで、お一人でも多くの先生が破折歯の接着保存
治療に取り組まれ、結果1本でも多くの歯が救われたら嬉しいな~と思いました。
最近リハビリもストレッチも怠っていたため、一昨日あたりから頚椎ヘルニアが再発しており
右肩甲骨~上腕~右手の小指の先に至るまで講演中もずっと痛みとしびれがあり

懇親会後は1時間ほど全身のマッサージを受けました。
本来はマッサージの前後にゆっくり温泉に浸かり体を休める必要があり、施術者からも
アドバイスを受け私もそのつもりでいたのですが、千歳支部には昔何度かお手合せをした
雀豪のT先輩がおられまして(当時同期の中では勝ち頭であった私もT先生には一度も
勝った記憶がありません)、お声が掛かりマッサージが終わったと同時に麻雀

となってしまいました(笑)。
何年ぶりか忘れてしまうくらい久しぶりに全自動でなく手積みの雀卓でした

麻雀は勝負事ですので卓を囲んだ面子と真剣勝負をしつつも、いろいろな楽しいお話を
聞くことのできるコミュニケーションの場でもあります。
T先生は奥様も私の先輩で、私は学生時代直接指導を受け大変お世話になっており
近況などもお聞きすることができました。
囲碁もとても強く、昔は眼光鋭くビシっとした勝負師のイメージしかなかったT先生も
昨日は絶不調で「寂ち~!」とかつぶやきながら打っていて(笑)

まあお互い様ですが歳を取ったかなっと(笑)、でもそういうT先生の一面も私は好きです

結局朝まで囲んでその後2時間ほど寝てから一風呂浴び、朝食をいただいた後は
三々五々となりました。
支部長の青山先生、今回お声を掛けていただき本当にありがとうございました。
私にとっては講演会という場を与えていただき、また千歳支部の先生方とお近づきになれた
有意義な時間であったと共に、懐かしい先生方と久し振りにお会いして旧交を温めることが
できたのは望外の喜びでした。
まあ、あの、講演会の謝礼をいただいた上に宿泊させていただき、さらに懇親会後の
麻雀までしっかり勝たせていただき(笑)、来年からは千歳支部会員外ということで
ぜひオブザーバー参加しますのでまた誘ってください

最後になりましたが、北海道大学歯学部千歳支部同窓会会員の先生方の今後のご健勝と
ご活躍を心よりお祈り申し上げます。
ありがとうございました。

2012.07.16
PDM札幌創立2周年記念例会
今日は昼から雨の予報、朝のうちに走って来なければと思いながら
ブログを書き始めました。
こんにちは、なえぼ駅前歯科の大村です。
先週7月8日(日)、PDM札幌創立2周年記念例会をモリタ(会場)
にて行いました。世田谷区で開業されている真坂信夫先生をお招きして
の記念例会となりました。

真坂先生は、破折歯(割れている歯は残せないので抜歯という常識)を
スーパーボンドにてはじめて接着保存しようと試み、30年の臨床実績を
積み重ねてこられた先生です。
先月6月号の歯界展望(歯科ではメジャーな学術誌です)にも
「歯根破折歯を救う!」というタイトルで、巻頭25ページに渡る特集
を執筆、掲載されています。
「一歯一生・一生一歯」、唯一無二の歯を生涯に渡り維持していくことに
全力を注ぐという診療理念は、私の思いと非常に共有するものがあり、
私が尊敬する歯科医師の一人であります。
その真坂信夫先生に、現在“良質な臨床と健全な経営の両立を目指して”
我々有志で立ち上げた研究会「PDM札幌」の顧問をしていただいています。
少々前置きが長くなりましたが、午前中は歯根破折を起こさないための
築造法(土台部分)としての根築1回法(ファイバーポストを応用し、
生体親和性と接着力に優れたスーパーボンドにて根充と築造を1回で行う
システム)の実習を行いました。

実習風景(デモ見学)
中央が真坂先生、向かって左の縞々が私
この根築1回法(i-TFCシステム)は真坂先生により開発、製品化
されたもので、1985年保険に金属ポストが導入されて以来、年々金属
ポストが原因と思われる歯根破折が増加している(現在抜歯となる原因と
して、歯根破折は歯周病、むし歯に次ぐ第三位となっています)ことを危惧、
懸念して開発されるに至ったものです。
お昼はライカのマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)について、ランチョン
セミナーが行われました(お弁当を食べる間もなく勉強漬けです!)
午後は根築1回法のベースとなる根管治療に関して、また破折歯接着
保存法のベーシック、アドバンス(ここまでが良質な臨床)、その後健全な
経営の考え方、構築方法など、歯科医療の多岐に渡って我々の進むべき
方向性をご示唆いただきました。
その後会場をグランドホテルに移して、「PDM札幌のあゆみ」と題し
これまで会で行ってきたことを中心に、4名の会員による発表が行われ
ました。
19:00 過ぎからグランドホテルの料理を舌鼓、最後は宴たけなわの中、
懇親会出席者全員で記念撮影を行い、無事大きなトラブルもなく
21:00 に記念例会はお開きとなりました。

真坂先生、朝から夜まで一日中、本当にお忙しい中ありがとう
ございました。73才とは思えない(失礼!)パワフルなお姿は、
私も20年後、心から大好きな歯科という仕事を先生のように
生き生きとすることができたらと思ってしまいました。
ブログを書き始めました。
こんにちは、なえぼ駅前歯科の大村です。
先週7月8日(日)、PDM札幌創立2周年記念例会をモリタ(会場)
にて行いました。世田谷区で開業されている真坂信夫先生をお招きして
の記念例会となりました。

真坂先生は、破折歯(割れている歯は残せないので抜歯という常識)を
スーパーボンドにてはじめて接着保存しようと試み、30年の臨床実績を
積み重ねてこられた先生です。
先月6月号の歯界展望(歯科ではメジャーな学術誌です)にも
「歯根破折歯を救う!」というタイトルで、巻頭25ページに渡る特集
を執筆、掲載されています。
「一歯一生・一生一歯」、唯一無二の歯を生涯に渡り維持していくことに
全力を注ぐという診療理念は、私の思いと非常に共有するものがあり、
私が尊敬する歯科医師の一人であります。
その真坂信夫先生に、現在“良質な臨床と健全な経営の両立を目指して”
我々有志で立ち上げた研究会「PDM札幌」の顧問をしていただいています。
少々前置きが長くなりましたが、午前中は歯根破折を起こさないための
築造法(土台部分)としての根築1回法(ファイバーポストを応用し、
生体親和性と接着力に優れたスーパーボンドにて根充と築造を1回で行う
システム)の実習を行いました。

実習風景(デモ見学)
中央が真坂先生、向かって左の縞々が私
この根築1回法(i-TFCシステム)は真坂先生により開発、製品化
されたもので、1985年保険に金属ポストが導入されて以来、年々金属
ポストが原因と思われる歯根破折が増加している(現在抜歯となる原因と
して、歯根破折は歯周病、むし歯に次ぐ第三位となっています)ことを危惧、
懸念して開発されるに至ったものです。
お昼はライカのマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)について、ランチョン
セミナーが行われました(お弁当を食べる間もなく勉強漬けです!)

午後は根築1回法のベースとなる根管治療に関して、また破折歯接着
保存法のベーシック、アドバンス(ここまでが良質な臨床)、その後健全な
経営の考え方、構築方法など、歯科医療の多岐に渡って我々の進むべき
方向性をご示唆いただきました。
その後会場をグランドホテルに移して、「PDM札幌のあゆみ」と題し
これまで会で行ってきたことを中心に、4名の会員による発表が行われ
ました。
19:00 過ぎからグランドホテルの料理を舌鼓、最後は宴たけなわの中、
懇親会出席者全員で記念撮影を行い、無事大きなトラブルもなく
21:00 に記念例会はお開きとなりました。

真坂先生、朝から夜まで一日中、本当にお忙しい中ありがとう
ございました。73才とは思えない(失礼!)パワフルなお姿は、
私も20年後、心から大好きな歯科という仕事を先生のように
生き生きとすることができたらと思ってしまいました。