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2014.02.01

2013年11月号の日本歯科評論に掲載されました(Part 2)

こんにちは、なえぼ駅前歯科の大村です。
昨日は日中、突然高校の友人であるT君から電話があり、「今メール送ったから見て!
じゃあ」とのこと 
何事かと診療の合間に急ぎ確認したところ、「本日夜20:30麻雀荘さかえ集合。
メンバーはいつものK君とS氏」との伝言 

3年前にこのメンバーで囲んで以来、久しぶりに旧交を温める機会として嬉しい
誘いではあるのだが、あまりに突然と言えば突然(笑)
(でもかれこれ30年近く前のクリスマスイブに、どうしても一人面子が足りないということで、
T君のマンションを急襲。T君は彼女を返し(彼は彼女より友人を、いやもしかしたら
麻雀を最優先したのかも・・・)、彼のマンションで麻雀したこともあったっけ・・・)

皆50歳を過ぎ、それぞれの分野で活躍し忙しい日々を送ってはいますが、
こうやって久し振りに卓を囲むと気持ちは学生時代に戻ります。

結局2時にお開きとなり、肝心の結果は1位から4位までそれほど大きな差が
つかず雀荘の一人勝ちとなりました(笑)。

 さて、本日は体を動かそうと、久し振りにつどーむに行きました。
自宅から一番近い西区体育館に行ったところ、つどーむ以外の区体育館は
すべて貸切でランニングデッキは使用できないとのこと。
昔は硬式テニスで時々利用していたつどーむも、かれこれ10年ぶりくらいで
しょうか。

つどーむ
     つどーむ(ランニングコースはこの周囲)

体は予想通り(笑)すっかり鈍っていて、それでも一周400mのランニングコースを
午後1時から4時までゆっくりと3時間走りました。

アスリートクラブや高校の陸上部の選手も結構走っており、「いや~、速いな~」
と感心して見ていましたが、一見して市民マラソン風の女性にもどんどん抜かれて
しまい  、果ては、おばちゃんにも抜かれてしまう始末で
(まあ、そう言う私もしっかりおじちゃんですが)本当にがっくりしました。

5月5日の豊平川市民マラソンに本日エントリーしましたので、ハーフ2時間を
目標に今から体を作って(まず5kg痩せなきゃ)いこうと思います。

 話は本日のタイトルからすっかり離れてしまいましたが(笑)、歯科ではメジャーな
学術誌である日本歯科評論11月号に 「破折歯接着保存治療に関するPDM札幌の現状と今後」
という2回に渡る臨床編のまとめの原稿を執筆しました(一部掲載)。

日本歯科評論11月号表紙


日本歯科評論11月号掲載論文

この原稿の中で、

1.破折歯(割れたりひびが入った歯)は抜歯という歯科界の常識は、
  20年以上に渡る基礎、臨床の研究により抜歯を回避することが
  可能になってきていること。

2.保険診療に金属ポストが導入されて25年が経過し、金属ポストによる
  歯根破折が多く見られるようになってきている。
  歯根破折は現在日本において、歯周病、虫歯に次ぐ抜歯原因の第三位に
  ランクされており、今後もますます歯根破折による抜歯は増えていくことが
  予想されること。

3.近年、歯根破折防止が可能な材料としてファイバーポストが注目されて
  きているが、その中でもスーパーボンドを使用したi-TFCファイバーポスト
  には多くの臨床的長所があり、我々研究会ではこのファイバーポストに注目して
  臨床応用していることを述べました。

これらの内容に関しては、これまでも なえぼほのぼのブログにて、破折歯接着保存
治療例と共に掲載していますので、ご興味のある方はぜひご一読下さい。

(参考ブログ)
2013.09.18    「よみがえれ、歯!Part5 破折歯接着保存術」    
2013.08.12    「破折歯接着保存術公開」、市民フォ-ラム開催!
2013.06.01   破折歯接着保存法(割れた歯を接着再植して保存する方法)の一例

結局、2回の連載予定であった日本歯科評論は、臨床編2回、経営(マネージメント)編
1回の計3回に渡る長期連載になることが決定し、3回目の完結編が2014年2月号
として先日発刊されたばかりです。
また後日あらためて、ブログにてご紹介させていただきたいと思います。











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Posted at 17:31 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |
2014.01.29

2013年10月号の日本歯科評論に掲載されました(Part 1)

 毎日寒い日が続きますね、なえぼ駅前歯科の大村です。
昨日は診療を18:00で切り上げ、私が所属するPDM札幌
という歯科のスタディーグループの例会に出席してきました。

23:00にお開きになるまでの4時間弱、各メンバーの昨年1年間
の振り返りと今年1年の目標、また会としての今年1年の活動内容を
話し合い、大変濃密な時間でした~。

例会終了~!
例会終了後、ヘロヘロになっていた私の空元気ポ~ズ
(写真提供 H 氏)

 ところで、昨年、歯科ではメジャーな学術誌である日本歯科評論の
10月号に「良質な臨床と安定した経営を目指して」というタイトルで
スタディーグループPDM札幌の紹介と当院において破折歯接着保存治療
を行った2名の患者さんの症例報告(ケースプレ)が掲載されました。

日本歯科評論2013年10月号表紙
           日本歯科評論2013年10月号表紙

 この掲載記事の依頼は、昨年日本歯科評論編集者のK氏からありました。
このような原稿依頼は北海道の一歯科医師にとってなかなか経験できることでは
ありませんので、有難くお引き受けすることにしました。

私はいくつかのスタディーグループや歯科学会に所属していますが、このPDM札幌は
2010年6月に我々有志で立ち上げたスタディーグループですので、会に対する
思い入れもひとしおです(PDM札幌HP)。
私が執筆した会の紹介記事の一部です。

日本歯科評論2013年10月号記事

最初に企画をいただいた時には単発掲載の予定でしたが、我々が取り組んでいる破折歯を
保存する治療に関して、主力メンバー5名の治療例を7症例、臨床編として2回に渡り
連載していただけることになりました。
下は私の症例報告(ケースプレ)の一部です。

日本歯科評論2013年10月号ケースプレ

この2症例は、なえぼほのぼのブログの
2013.06.20 「よみがえれ、歯! Part 3」の症例2
2013.06.01 破折歯接着保存法(割れた歯を接着再植して保存する方法)の一例
にそれぞれ掲載されていますので、ぜひご一読下さい。

割れた歯、ひびが入って抜歯宣告された歯もあきらめずに一度ご相談下さい。
「一歯一生、一生一歯」、抜歯されてしまった歯は二度と元には戻りませんので。




Posted at 23:13 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |
2013.02.10

歯ぐきのアンチエイジング(若返り)!~歯肉退縮への対応、歯ぐきのクリーピングを促すブラッシングについて~

2月に入っても相変わらずの積雪で、今年は記録的な大雪に
なりそうですネ。折しも札幌は雪まつり、早くも明日11日(月)
が最終日です。
皆様いかがお過ごしですか、なえぼ駅前歯科の大村です。

本日は「歯ぐきのアンチエイジング!」ということで、歯肉退縮
(歯ぐきが下がること)の治療、特にブラッシングによる方法を中心に
お話しさせていただきます。

患者Nさんは「このままだと総入れ歯になりますよ」と会社の検診で
言われ当院にご紹介で来院されました。当時50才でしたが全体に
歯周病が進行していました。ブラッシングは硬めの歯ブラシを用い、
1回1~2分のブラッシング時間でした。

初診時、治療終了2年後

左は初診時、右は歯周病治療が終了し、メインテナンスに入って2年後です。
1日2~3回、1回のブラッシング時間は長い時で20~30分行って
いるとのこと。来院される前は、1~2分の短いブラッシング時間でしたが
硬めの歯ブラシを使用し、横磨きのストロークで歯磨き粉をつけて磨いて
いましたので、歯ぐきの中央は削れてしまい、歯周病の原因である
歯と歯の間のプラークはほとんど取れていませんでした。

通常歯周病治療を行うと、歯ぐきは腫れが引いてきて固く引き締まり、
結果として歯を支えている骨の高さに合わせて下がってしまうことが
多いのですが、Nさんの場合、非外科的に歯ぐきの中の処置を丁寧に
行ったことで、重度の歯周病でありながら歯肉退縮は最小限に抑える
ことができました。

むしろの部位には、歯ぐきのせり上がり(クリーピング、creeping)が見られます。

治療終了4年後

さらに2年後です(クリ―ニング前なので歯に着色がついています )。
の部位を含め、全体に更なるクリーピングが起きている
のがわかるかと思います(初診時の写真と比べてみて下さい)。

歯周病治療をしっかり行い適切なブラッシングを継続した結果、
年単位でクリーピングが起きています。

歯ぐきのクリーピングを促すブラッシングのポイントとしては、
毛先の細い、軟らかいブラシを使用し(あるいはワンタフトという
特殊なブラシを使用することもあります)、できるだけ手鏡を
見ながら歯面のプラークのみを除去するようなブラッシングを
継続することです。

その加減は難しく、年単位で経過観察していくことが必要ですので、
そのようなブラッシングを熱心に行ってくれる歯科医院にて指導を
受けることをお勧めします。

当院では主にブラッシングによる指導を行っていますが、
患者さんのニーズや病態によっては結合組織移植や再生療法
などの外科処置、矯正治療で対応することもあります。

患者Iさんは今から15年前、私が外科処置にて治療したケースです。
左は初診時、右は8カ月後治療終了時の状態です。
歯ぐきのラインが初診時に比べてきれいに揃っています
(冠は硬質レジン前装冠、奥歯は入れ歯にて対応)。

初診時、治療終了時

年を重ねても白い歯、健康な歯ぐきでいたいものですネ。



Posted at 14:35 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |
2012.07.14

患者Ⅰさんのお話

 最近暑くなってきましたね。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
今日は患者 I さんのお話をさせていただきます。
先日2ヶ月ぶりにメインテナンス来院された患者 I さんは、メインテナンス当日が
68才の記念すべき誕生日でした

平成16年札幌転勤に伴い、旭川の歯科医院さんからのご紹介にて来院され
現在も中沼から通われています。
上下左右大臼歯部に難しい歯周病(重度根分岐部病変)を抱えていますが、
2~3ヵ月ごとのメインテナンスを継続され、8年間ほとんど進行せず現状維持
できています。

I さんは話上手、博学で、ついつい私も話に引き込まれ診療がストップして
しまうことも度々です。
ご出身が名寄で私も生まれて4才まで住んでいましたので、昔の名寄の話も
いろいろ聞かせて下さいます。

小学校の頃(60年近く前ですね  )は寒さのため、3学期は1/3位
休校で、-20℃以下、-25℃以下、-30℃以下と寒さの状況に応じて
小・中・高校とも1時間遅れや閉鎖、集団下校になったそうです。
またバスもないため厳寒の中を歩いて耳が凍傷になった話や蒸気機関車の話、
ダルマストーブなど、昭和30年代の懐かしい話を教えていただきました。

私も昔両親から、冬は馬そりに乗っていたことや朝起きたら家の周りが真っ暗で
(一晩で玄関、窓がすべて雪で閉鎖されてしまった!)天井から外に出たこと、
私が生まれた日も猛吹雪で、お産婆さんにやっときてもらって生まれたこと、
また寒さのため家に買い置きしていたサイダーが、朝方パン!パン!パン!
という音と共にすべて破裂してしまった話などを聞かされていました
(半世紀前の名寄は厳しかった!)。

昔はたんぼの雪に上から穴を開け、続いて横に堀り進めるとかまくらができた
そうですが、今は雪の量も昔に比べると少なくなってしまい、昔のようには
できなくなってしまったと、その時はちょっと寂しそうに話されていました。

 戦後の復興がまだ途上で国民皆が貧乏であった昭和30年代~40年代
前半を経験している私にとって、50年経った今の日本、正しいことが見えなく
なっている混沌とした時代、お互い弱みを見せられないストレス社会にあって、
Ⅰさんのお話はいつもほっとさせてくれる温かさがあります。
私が大変だった時にも変わらず接して励まして下さりありがとうございました。

最後に1年前ホームページ立ち上げに際し、I さんが書いて下さった
「患者様の声」を掲載させていただき、本日の話を締めたいと思います。

患者 Ⅰさんの声

 これからも体と歯の健康(歯は任せて下さい!)を維持して、12年後
(その時私も63才になっていますが)、80才で現状のままの28歯残存を
目指していただきたいと思います
Posted at 13:19 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |
2012.02.07

歯みがき、舌みがきでインフルエンザ予防!

 毎日雪の降る寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 なえぼ駅前歯科の大村です。

 昨日から札幌雪まつりも開催され、早速なでしこJAPAN澤選手の雪像がニュース、
新聞等でアップされていました。

さっぽろ雪まつり、澤選手

今年は例年のような雪不足もなく(と言うか降り過ぎです!(`へ´)プンプン!)、
初日の昨日はお天気も良く、絶好の雪まつり日和であったことと思います。

 ところで連日インフルエンザ流行の話題が取りあげられていますね。
今朝のとくダネ!でもやっていましたが、今年は5年ぶりのA香港型インフルエンザ
ウィルスの大流行により、1月23日~29日の一週間で、日本全国173万人(推定)
がインフルエンザに罹患したそうです。北海道もインフルエンザ警報が出ており、
私の娘の幼稚園、中学校でも現在学級閉鎖をしています。解熱しても体内にウィルスが
残るため、2日くらいは自宅で安静にしておかなければ他の人に感染させてしまうそうです。

 インフルエンザ予防に、マスク、うがい、手洗は誰でも知っていると思いますが、
歯みがき、舌みがきなどの口腔ケアが実は効果があります(実は今朝のとくダネ!で
知りました・・・。以前、ためしてガッテンでも取り上げたそうです・・・。
アセアセ( ̄_ ̄ i)タラー)。

舌ブラシ
   舌ブラシ

 実際に、口腔ケアをしているグループと口腔ケアをしていないグループで
インフルエンザの感染率を調べたところ、しているグループは何と感染が
1/10であったとのこと。

 皆さん、もうしばらくはインフルエンザがまん延していると思いますので、
歯のため、インフルエンザ予防のため、口腔ケアはしっかり行いましょう~


Posted at 15:54 | 歯科記事 | COM(0) | TB(0) |