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2019.07.14

なえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMU (完結編)

 7月14日、15日の連休初日、皆様はいかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
今日の札幌は曇り空で、7月も半ばになりましたがまだまだ暑くならず過ごしやすい毎日です。
朝から室蘭に行ってきて、夕方から病院でこのブログを書き始めました。
本日は前回のブログの続きで、なえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMUの2日目をお話させていただきます。

なえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMU 旅程表

2日目はスタッフが作ってくれた旅程表に従って、朝4:30 に起床(起きれるかな~と思ったのですが、何と4時過ぎに
自然と目が覚めました )。
5:00 にスタッフとロビーで待ち合わせて徒歩5分の雲海ゴンドラ山麓駅に到着したところ、営業時間は朝5:00からというのに
すでに長蛇の列となっていました~ 。山頂がどのようになっているのか(私自身は事前情報全くなし)、果たして雲海を見ることは
できるのか、Fさんが今日の雲海予報発表(雲海発生確率%)をスマホで確認し今日は見れそう~とのこと、期待しながら待つこと30分、
いよいよゴンドラに乗って雲海テラスへGO!

雲海テラスマップ(星野リゾートトマム公式HPより)

     雲海テラスマップ(星野リゾートトマム公式HPより)


雲海テラスゴンドラ
        ウシさんのゴンドラ

雲海ゴンドラ山頂駅(標高:1,088Ⅿ)までは約13分で到着。
ゴンドラを降車し歩くこと3分ほどで、まずは最初のデッキであるクラウドウォーク(Cloud Walk)に。

クラウドウォーク入り口
 クラウドウォーク入り口(右にFさんの姿が、辺り一面霧です)

ここは2015年に誕生した5番目の新デッキで、形状が雲の形をしており斜面から突出しているため(斜面との高低差は
10m!)、まるで雲の上を歩いているような体感ができるとのこと(私自身は高所恐怖症なので上も下も見ないで通り抜け
てしまいましたが、笑)。

クラウドウォークから更に山道を登っていき、スカイウェッジ、クラウドベッド、コンターベンチのデッキを抜けて、いよいよ
最後のクラウドプール(Cloud Pool)に!
ここもデッキが斜面から突出しており高低差は8m、足元はハンモックになっていて最大10人まで乗ることが可能とのこと。
このプールの前で再び20分ほど行列待ちをして、いよいよプール手前の絶景ポイントに来た時、眼前にきれいな雲海が~~。

刻一刻と形を変える雲海
こういう雲海を太平洋産雲海と言うそうで、見ることができる確率は13%とのこと、本当にラッキーでした。
そしていよいよクラウドプールが我々の順番となり、身軽な I さんはさっさとプールの最上部へ~。私も付いていったのですが
思ったより足元がおぼつかなく(笑)、何とか5人並んで I さんの自撮りで集合写真をパチリ(私、顔は笑っていますが、これが
精一杯でした~)。

クラウドプール頂上での集合写真!
その後は山を下って雲のゆうびんやさんで雲海のハガキを買い、各自思い思いにハガキを書いて雲海ポストに投函。

雲のゆうびんやさんと雲海ポスト

帰りは再びゴンドラに乗って下山しましたが、途中何度も「ホーホケキョ」というウグイスのさえずりが聞こえました~。

すかさず I さんがウグイスとメジロ、ウグイス(鶯)色の話をひとしきり( I さん物知りですね~(^∇^) )。
鶯餅というとよもぎの緑が連想されるのですが、実際のうぐいす色は茶褐色とのこと(実際のうぐいすの色も)。
緑の羽はメジロなのだそう(花札の「梅にウグイス」の色も緑色なので紛らわしいですよね~)。

そんな話をしているうちにゴンドラは山麓駅に到着。旅程表では6:30到着予定で部屋に戻って二度寝だったのですが(笑)、
時間はすでに8時をとうに過ぎていましたのでそのままホテルに戻ると朝食ビュッフェに直行しました。
10:00前に部屋の方はチェックアウトし荷物はホテルに預けて、アクティビティーとして前日予約したマウンテンバイク
の集合場所へと移動しました。

お客さんは30人ほどで(ほとんどが外国客)、外国人ガイド(欧米系白人(英語圏?)、台湾、東南アジア人)に先導して
もらい、星野リゾート周辺をマウンテンバイクで1時間半ほど探索しました。天気もまずまずで、心地良い風に吹かれながら
ひたすらペダルをこぎ、終わり頃にはうっすらと汗もかいて、普段の運動不足解消にはちょうど良い運動量でした。
ツインタワーをバックに休憩中のスナップ写真です。

マウンテンバイク休憩中のスナップ写真

メットにひざ、ひじのプロテクター、完璧です(笑)

この後、ミナミナビーチのシャワー室をお借りし汗を流してランチビュッフェへ移動。
昨年オープンしたばかりの国際色豊かできれいなリゾートホテルであり、翌日の雲海テラスゴンドラやマウンテンバイク
などのアクティビティーに何とランチビュッフェまで込みでの一泊でしたので大変満足しました~。
また機会があればぜひ利用したいと思います。

帰りの車中では途中、Fさん、Nさんは撃沈していました(笑)
札幌まで約2時間で到着。順次自宅近くや最寄りの駅で下ろして無事に楽しい社員旅行が終わりました。
今年は学会の代わりにというFさんの発案で急遽社員旅行となりましたが、年に1度の楽しみとして来年以降も定例に
できたらいいな~と思った次第です I さん、Fさん、Nさん、Mさん。皆さん大変お疲れ様でした~~。

次回のなえぼほのぼのブログは、愛知県から破折歯の治療を希望して来院されたKさんの話をしたいと思います。
乞うご期待~ (^∇^) 

クラブメッドトマム屋上にて










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Posted at 18:38 | 旅行 | COM(0) | TB(0) |
2019.07.07

なえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMU (前編)

 7月に入り札幌も少しずつ夏らしい暖かさとなってきました。
今日は午後から暖かい日差しの中、いつもの豊平川河川敷のランニングコースを1時間半ほどゆっくり走りました。
一昨日からの3日間、極めて健康的な生活を送っています(笑)
と言うのも、7/5(金)は朝から休診にして、トマムに1泊2日の研修旅行に行ってきたからです。

また先週、はるばる愛知県から破折歯(左上小臼歯と左下大臼歯)の接着保存治療を希望して患者さんが来院されました。
2日間、約10時間の短期集中治療となりましたが、その治療内容のご報告と参考症例として、平成25年に下顎大臼歯の
完全破折で接着保存治療(接着再植)を行ったケース(6年経過)、同じく平成25年に破折歯の接着再植を行った後、
固定を1歯延ばして連結固定の中間歯に組み込んだケース(5年7ヵ月経過)を見ていただきたいと思います(前編、中編、
後編の3回に分けてアップを予定)。

当院ではここ数年、日本臨床歯周病学会の年次大会にスタッフと共に参加しており、学会に参加して研鑽を積むと同時に
観光もして来ようということで、学会前々日には現地入りして観光をしていたのですが、今年はその年次大会が札幌で
行われました。そのため観光はなくなったのですが、Fさんの発案で「今年は皆で研修旅行に行きたいですね~」ということに
なり 笑、急遽、学会後に研修旅行となりました。

そのFさんが作ってくれた旅程表です(行く先の住所や予定時間等は I さんが調べてくれたとのこと、しっかりなえぼ駅前歯科
(研修ではなく)社員旅行になっていますね )。

なえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMU 旅程表

注目すべきは右下最後の歯の絵なのですが、歯に破折線が入っています(笑)。
いつもより少し早起きし身支度を整えて診療室に到着。
Iさん、Fさんと待ち合わせて私の車に乗せ、道中Nさん、Mさんも拾ってまずは富良野へGO!!
いや~、皆元気にいつにも増してよく笑い、よく喋るわ~。
毎日一緒にいて普段から医局は笑いが絶えないのに、話すネタが尽きないものだと感心してしまうのだけど、そういう笑顔を
見るだけでこちらも癒されてしまいます~。
そういうわけであっという間にスケジュール通りの11:30、富良野の「テューバーズ」に到着(札幌から富良野へ向かう
国道38号線から237号線に左折するところのちょうど右手前角にあります)。早速ランチをいただきました~。

1日目の昼食、富良野のテューバーズにて

チーズハンバーグ、ポークジンジャー、カレー(自家製ソーセージにエビフライをトッピング)、カットステーキをそれぞれ注文
しましたが、そのボリュームにまずはビックリ(写真右上、Fさんが頼んだカレーにビックリしている様子、)。
お味もおいしかったですよ~、ごちそうさまでした。
左下は食後、右下は食前、店内の写真はすべて I さんの自撮りです(久し振りの自撮り棒復活!)。

1時間ほどくつろいだ後、次の目的地である(と言っても北の峰なのですぐ近くなのですが)ラフティングのお店「アルパイン
ビジターセンター」
へ移動。ここは富良野ネイチャークラブとして、ラフティングだけでなく、熱気球、乗馬、渓流釣りなどの
アウトドアや様々なインドアの自然体験イベントを企画しているようです。うちのスタッフにはラフティングの経験者が多かった
のですが、私自身ラフティングは初めてでした。

横浜から小5のお孫さんと一緒に参加されていた方とも協力しながら空知川を6km近く、時間にして2時間くらいをゆっくりと、
時々皆でパドルを漕ぎながら下っていきました。お店から30分かけて車で移動中にはどしゃぶりの雨に見舞われましたが、
川下り中はずっと天候に恵まれ、水かさはそれ程でもなく、流れも緩やかでした。普段は休む暇なく仕事に追われ、目まぐる
しい生活を送っている私ですが、この時だけは時間もゆっくりと流れていて心穏やかな時間を過ごすことができました

ラフティング体験

とにかく楽しかったです。写真の皆の(私の?)笑顔がそれを物語っていますね(笑)。
常にサポートしてくれた愛知県出身のインストラクターあつしさん、皆の最高の笑顔が撮れるようにと先回りして移動し、
待機して写真を撮ってくれたブルゾン(後藤)さん、またフロントで対応してくださったスタッフの方々、富良野の良さを知って
楽しんでいただこうという皆様の温かな雰囲気、心配りがこちらにも伝わってきました。楽しい時間をありがとうございました。
あらためて紙面を借りてお礼申し上げます。

17:00過ぎに予定通り富良野を出発し、I さんの計算(旅程表)では30分でトマムに着くことになっていたのですが
実際には70km近く距離があったため(笑)、18時20分くらいに到着となりました。本日の宿泊先クラブメッドトマムです。

クラブメッドトマムの外観、ロビー風景、室内の様子

昨年オープンしたばかりのリゾートホテルで、フランスに本社を置く国際色豊かなバカンス会社が経営しているとのこと。
お客さんのおそらく2/3 は外国客で、ご挨拶に来られたトマムの総支配人さんもまだ30代後半の台湾ご出身の女性の方
でした。ロビーでホテルマン(こちらは日本の女性スタッフ)の案内を聞いた後、お部屋へと移動。
その後ビュッフェで、国際色豊かな料理を堪能しました~。

ビュッフェの様子

ビュッフェの風景②

お腹も一杯になったところで、隣接した施設にあるミナミナビーチ(全長80m×横幅30mの日本最大級のウェイブプール)
内にある森に囲まれた解放感満点の露天風呂(木林の湯)に浸かって、普段の疲れを癒しました~。
明日の2日目は朝4:30に起き、ゴンドラに乗って雲海を見に行くことになっています。
普段よりかなり早く起きなければならず起きれるかな~(まあ、誰か起こしてくれるかな)、明日は運良く雲海を見ることが
できるかな~と期待しながら、今日1日の楽しかったことをいろいろ思い出し、なかなか寝付けませんでした。

本日はトマム社員旅行1日目ということで、ブログはここまでとさせていただきます。
次回のなえぼ駅前歯科社員旅行 IN TOMAMU (中編)を乞うご期待~(笑)
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Posted at 15:16 | 旅行 | COM(0) | TB(0) |
2019.06.09

重度歯周炎に罹患していたTさんの治療例(歯牙移植、再生再植、矯正治療、後編)

 今日も良い天気ですね~。
皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
6月に入り、ここ札幌も日増しに暖かくなってきました。

先週からYOSAKOIソーラン祭りが始まっており、今日がいよいよフィナーレです
また昨日、今日とこの暖かな日差しの中、北大祭も行われており、1年生やサークル団体が中心となった様々な模擬店が
出店されているようです。

当院に直結した旧苗穂駅の取り壊し作業もいよいよ始まり、跡地に何ができるのかはわかりませんが、当院の周辺は
苗穂新駅直結のツインのタワーマンションの建築もすでに始まっており、確実に再開発が進んでいるようです。

先週2日の日曜日、天候に恵まれた千歳JAL国際マラソンでしたが、原生林に囲まれたコースの中、雨上がりの路面
状態も程良く、ハーフを練習のつもりで気持ちよくゆっくり(2時間半)完走してきました。
スタート地点でたまき矯正歯科の玉木先生ともお会いし、玉木先生は例年通りフルマラソンにエントリーされていました
(2週間前に罹った風邪が長引き、体調は不良とのことでしたが)。
最後までゆっくり走ったためあまり足にも来ず、もう少し走れたかな~と思いつつも、まあ相変わらずの練習不足なので
こんなものだと思います 

ところで先日、九州の中野充先生がご逝去されたという訃報が入りました。
2000年10月、日本臨床歯周病学会のアンケートをもとに、「保険診療における歯周治療のあり方を考える」という
座談会が東京の医歯薬出版社で行われ、当時学会長であった関東支部の鈴木文雄先生、九州支部長であった
中野充先生、そして北海道から若手の歯科医師ということで私に白羽の矢が立ち、私にとっては初めてのメジャー
デビューであり、忘れられない座談会となりました(2001年4月号の「歯界展望」巻頭特集に掲載されました)。

まだ開業4年目の30代でしたが、鈴木先生、中野先生は日本臨床歯周病談話会の私にとっては雲の上の方でした。
座談会がご縁で毎年年賀状をいただくようになり、ご心配をお掛けした時期もありましたが、学会でお会いした時には
いつも「先生、元気!」とお声をかけていただいたことは私にとって忘れられない思い出です。
中野先生、ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。

さて本日は前回のブログでお伝えしたTさん(現在71才、男性)のお話をさせていただきます。
Tさんは7年前(当時65才)の平成24年、左上奥、右下奥がグラグラして痛いということで当院に来院されました。
右上奥の4歯はすでになく、義歯が装着されていました。

初診時のレントゲンと口腔内写真です。

 初診時レントゲン写真

重度歯周炎(7mm以上は重度)に罹患した歯が臼歯部を中心に多く認められ、10mmもしくは10mm以上の保存が難しい
と思われる歯も7歯に見られました。

 初診時上下左右臼歯部

 初診時口腔内写真

4年前、残っていた右上奥歯をすべて抜歯し、入れ歯(義歯)になったとのこと。

 初診時の見立て

保存の難しい6歯を初診時抜歯してしまうと治療計画はかなりシンプルにはなりますが、アイヒナーB4症例(残存歯による
臼歯部の咬合支持がなく、前歯部のみが咬合接触)となってしまいますので、すでにフレアーアウトしている上顎前歯の
状況からも、将来上顎は総義歯への道を辿る可能性が高い症例であると考えました。Tさんは予算の関係でインプラント
までは難しいということになりましたが、インプラントなしでもできるなら義歯ではなくブリッジにして差し上げられないものかと
考えました(ここまでは前回のブログと一緒ですね、

まずは歯周基本治療と保存の難しい左上臼歯部(5、6、7)の抜髄、自然挺出、上顎の仮義歯装着を行いました。

私が初診時の診査から考えた見立てと治療計画です。

初診時の見立てと治療計画
治療計画の骨子

専門的な歯科用語ばかりで申し訳ありません 
簡単に解説させていただくと、
①できるだけ歯の保存に努める
②右下8を右上5、6部に歯牙移植を行う
③矯正治療により前歯部のガイドをしっかり作る
④ブリッジが可能であれば、すべての残存歯をクロスアーチに連結固定する
⑤アイヒナーB4になりそうなケースをアイヒナーB2(且つ、左右で臼歯部の咬合支持を作る)に欠損形態を改変する
 上下左右の受圧、加圧のバランスを整える
⑥ブラキシズム、咀嚼力のコントロールを行う
⑦歯周治療をしっかり行い、その後のメインテナンスを継続する    となります(簡単ではなかったですね

左上臼歯部の治療経過です。
左上臼歯部の治療経過

左上6、7が保存できるかどうかがブリッジで行うための鍵でしたが、歯周外科処置前に保存できると考えていた
左上6の口蓋根(P)と左上7(3根中、近心頬側根(MB)ともう1根を保存予定)はいずれも根分岐部で根尖まで
歯周病が進行しており、根面の廓清中に抜けてきてしまいました 
仕方なく残存している歯根膜を大切にしつつ、口腔外で残った歯根面の歯石等を除去し、エムドゲインを塗布した
後、抜歯窩に戻しました。
7は根間中隔の骨がサクサクですべてなく、ひとつの抜歯窩になっていたため、2根を戻してもブカブカの状態であった
ことから、その時はβ-TCPという骨移植材で周囲を埋めた後、できるだけ歯肉を寄せて縫合し、スーパーボンドにて
固定を行いました。

左上臼歯部の治療経過、続き
このように経過をみていきました。

次に右上臼歯部の治療経過です。
右上臼歯部の治療経過

歯牙移植後、根分岐部の付着もしっかり得られていたのですが、移植後3ヵ月3週で仮歯にて少し咬合させたところ
頬側の根分岐部で急激に付着を喪失してしまい、結果分割を余儀なくされてしまいました。

複根歯の歯牙移植に関する考察(特に上顎ブリッジケース)

この論文は当時すでに知っていましたが、少しでも早くブリッジで咬合させて治療を進めたいと考えたことが、結果として
大きな反省点となりました。もう2ヵ月待って根分岐部の骨が再生された後に負荷をかけるべきであったと思います。

次に矯正治療に関してですが、歯周外科処置終了後以下のような仮歯を装着し、左上7口蓋根のアップライトを行った後、
マウスピース矯正を行っていきました。

マウスピース矯正治療前

治療終了時の口腔内写真とレントゲン写真です。

治療終了時

矯正治療後の後戻り防止も兼ね、ワイヤー+スーパーボンドにて上下顎前歯部は臼歯部と連結固定しています。

治療終了時レントゲン写真

予後の不安なところもありますが、歯周ポケットは概ね4~5mm以内とメインテナンスできる歯周環境は確保できました。

4年後の現在の状態です。

治療終了4年後(口腔内写真)

治療終了4年後のレントゲン

これまで一度も腫れたことはなく、日常生活においては全く問題なく経過してはいますが、4年後のレントゲン写真をみますと、
再生再植を行った左上奥だけが少しずつ歯周病の進行を認めます。

まとめ

左上6、7 は今後問題が顕著になってきたら、速やかに次の一手に踏み切る必要があり、その一手は6 に1本だけ
インプラントの追加を考えています。

ここまで専門用語の多い、理解しにくい長文をお読みいただきありがとうございました。
最後になりましたが、Tさんの今後のご健康とご多幸を祈りながら、口腔健康を通して少しでも T さんの幸せに貢献できます
よう、スタッフ一同一生懸命対応させていただきますので、Tさん、今後も末永くご来院をお待ちしております 







Posted at 10:16 | 歯周治療 | COM(0) | TB(0) |
2019.05.27

重度歯周炎に罹患していたTさんの治療例(歯牙移植、再生再植、矯正治療、前編)

 皆様いかがお過ごしでしょうか、なえぼ駅前歯科の大村です。
5月というのに今日も暑いですね~。昨日は北海道佐呂間町で39.5℃を記録し、通年を通して北海道の観測史上最高
気温となったようです。札幌も連日31℃と真夏日を記録していますが、来週の千歳JALマラソンに向け、昨日はお昼前に
自宅のある琴似から手稲前田までの往復15kmくらいをゆっくり2時間以上走りました。日々多忙な仕事の影響でたいぶ
体が弱っていますが(笑)、今週1週間は体調をできるだけ整えたいと思います。
毎日暑いですね~
18日(土)は5年ぶりに北大歯学部硬式テニス部のOB総会&新入部員歓迎会に出席しました。
しばらくご無沙汰していたのですが、今回、硬式テニス部の顧問がK先生からこの4月に薬理の教授として赴任された
I 先生に変わるということで、お二人への挨拶をと思い久し振りに顔を出しました。

I 先生は私の少し後輩で一緒にダブルスを組んだこともあるのですが、卒後は東京医科歯科大学の大学院に進んだ
ため実に30年ぶりくらいの対面でした。旭川から出席していた友人のY先生と3人で1次会がお開きになっても学生さんに
付き合って2次会に参加し、その後は3人で3次会に行って昔話に花を咲かせました。蛇足なのですが、娘が今年歯学部に
入学し、高校でやっていた硬式テニス部に入部したのでクラブ創設以来、初めての親子でテニス部となってしまいました 

また一昨日の25日(土)は北大の医局時代にお世話になったK先生、T先生の退任を祝う会が札幌グランドホテルで
行われ、私も出席してきました。入局38年ですから当医局の歴史そのものと言っても決して言い過ぎではなく、本当に
長い間お疲れさまでしたという思いです。30年前、卒業したてで臨床を全くわからない新人医局員の私もここで補綴の
基礎を学びました。秋田からは同期のK先生が来ていて、会うのは20年ぶりくらいでしょうか、テーブルが隣ということも
あって、近況や昔のことも懐かしく思い出されて話も弾み、体は1週間の診療でだいぶ疲れていましたが、楽しい一時を
過ごすことができました。

毎週末、何かしらの予定が入っていて、あまり休んでいる暇なくまた月曜日の診療が始まってしまうのですが、大変忙しく
しながらも現在、健康で仕事も家庭も充実した50代を過ごせていることは本当に幸せなことだな~と思う次第です。

すずらん

ところで更に話が横道にそれてしまうのですが 、5月は当院スタッフ I さんとFさんのお誕生日月です
例年ケーキやピザをとってお祝いしているのですが、今年は少し違う企画をと思い、I さんに「回転寿司食べ放題」を
提案したところ、「それすごく良いですね」(笑)ということになり、I さんの誕生日当日、午前中の診療を11:30までとし、
お昼はトリトン伏古店で誕生会を行いました。

12時前というのにボックス席はすでに埋まっておりカウンター席となりましたが、着席するや否や、早速本日おすすめの
札とメニュー表に首っぴきで注文用紙にオーダーし始め、結局、「お誕生日おめでとう!」の発声もないまま、皆食べ始めて
しまいました( いいんですよ~、今日は I さんの誕生日ということで、好きなだけお寿司を食べられるのですから)。

でもオーダー時に、すかさず「先生は何を注文されますか?」と聞いてくれるのは、そこはやはり気配り上手の I さん。
皆が遠慮することのないよう(ま、うちはないかな)、高くておいしそうな(笑)ネタを I さんと一緒にまずはいくつか注文
しました。結局、1時間弱くらいで皆満腹となってしまい、食後のデザートを最後にいただいて終了となりました。全員が
お腹いっぱい食べてもギャル曽根さんが一人で食べる量にも達しないのですからかわいいものです。 

会食直後に「またやりたいですね~」とスタッフNさんからの提案。私の誕生日にはまた「回転寿司食べ放題」を行おうと
いうことになりました(笑、スタッフに大いに祝ってもらえるのですから嬉しい限りです)。
ちなみに今回は集合写真もいただいたお寿司の写真もありません。I さん曰く、食べる方に集中し過ぎていてすっかり
忘れていたのだとか。ということで、この楽しい和やかな雰囲気を写真で皆様にお送りできずちょっぴり残念です。

さて本日、令和最初の「なえぼほのぼのブログ」治療例は、先週メインテナンス来院されたTさん(71才、男性)のお話を
させていただきます。Tさんは7年前の平成24年、左上奥、右下奥がグラグラして痛いということで当院に来院されました。
右上奥の4歯はすでになく、義歯が装着されていました。

初診時のレントゲンと口腔内写真です。

 初診時レントゲン写真

重度歯周炎(7mm以上は重度)に罹患した歯が臼歯部を中心に多く認められ、10mmもしくは10mm以上の保存が難しいと
思われる歯も7歯に見られました。

 初診時上下左右臼歯部

 初診時口腔内写真

4年前、残っていた右上奥歯をすべて抜歯し、入れ歯(義歯)になったとのこと。

 初診時の見立て

保存の難しい6歯を初診時抜歯してしまうと治療計画はかなりシンプルにはなりますが、前々回のなえぼほのぼのブログ
「生涯のかかりつけ歯科医を目指して」(http://naebohonobono.blog.fc2.com/blog-entry-137.htm)のケースでも述べた
通り、アイヒナーB4症例となってしまいますので、すでにフレアーアウトしている上顎前歯の状況からも、将来上顎は
総義歯への道を辿る可能性が高い症例であると考えました。Tさんは予算の関係でインプラントまでは難しいということに
なりましたが、インプラントなしでもできるなら義歯ではなくブリッジにして差し上げられないものかと考えました。

さてここまで話が長くなってしまいましたので、この話の続きは次回のなえぼほのぼのブログで述べたいと思います。
近日中にアップを予定していますのでご期待ください 





Posted at 13:01 | 歯周治療 | COM(0) | TB(0) |
2019.05.07

咬合性外傷を伴う重度歯周炎に罹患していたNさんの治療例

 今日から連休明けの仕事始めですね。
連休後半は天気も良く絶好の行楽日和でしたが、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか。
私も5月5日の豊平川マラソン、何とか (;^_^A ゴールしました。
まあ、ゴールしたと言っても15km過ぎから歩いてしまったので、これまでの自己最低記録を塗り替えてしまいましたが  
練習不足と歳にはやはり勝てません。無理せずゴールしました。
春の暖かい日差しの中、2時間半走ったり歩いたりして少し日焼けしただけで十分健康的でしたが、6月の千歳JALマラソン
に向けてもう少し走れるようにしたいと思います。

話は変わりますが、これまでもブログで度々書いている通り、当院では各月でランチ会を行っています。
今回4月はホテルマイステイズプレミア札幌パーク1階(中央区南9条西2丁目) にあるFarm To Table TERRAで行いました。
室内なのにアウトドアのようなスタイルの地産地消の自然派レストランとして1年前リニューアルされたTERRAは、
スタッフが以前から気になっていたお店だったようです。

店内は高い天井が吹き抜けになっており、広い窓からは自然光も差しています。また通路以外のところには土や石が
敷き詰められてその間を小さな川も流れており、開放感があって静かで落ち着いた森林浴気分を味わえるお店でした。

店内内観

                      店内内観

ランチメニューはメイン料理(10種類くらいから選べます)にサラダバーとドリンクバーがセットになっており(下はビーフの
コロダッチグリル玉ねぎソース)、これに食後のデザートを頼みました。

料理と店内の様子
オーガニックな料理は味も色合いもボリュームもとても良かったですし、こういう開放的な雰囲気を楽しめるお店もなかなか
ないと思いますので、皆様、お時間がある時にぜひ一度行ってみてください。
ちなみに次回6月のランチ会はお休みし、その代わり7月にスタッフ全員でトマム一泊の医局旅行に行くことになりました。
医局旅行の様子は追々またこのブログでご報告させていただきます  

さて本題の令和元年最初の「なえぼほのぼのブログ」の治療例は、奥歯が全体にグラグラする、歯ぐきが腫れるとのことで、
平成27年に歯周病治療を希望して来院されたNさん(50代、男性)のお話をさせていただきます。
Nさんは3年くらい前から歯のぐらつきを自覚するようになり、前医で1本また1本と抜歯され、このままではどんどん歯が
なくなっていくのではないかと危機感を持って来院されました。

また歯ぎしりや噛みしめの自覚があり、上下顎大臼歯部において垂直性骨吸収と根分岐部病変の進行が著しく、ブラキシズム
が歯周病の進行における増悪因子となっていることが想像されました。

下が初診時のレントゲン写真です(歯周病の進行が著しい大臼歯部のみ歯周ポケットの深さを記載)

初診時レントゲン写真

左上(向かって右上)の一番奥の歯(左上7)はすべて10mm以上と完全に根尖まで骨がなく保存は不可能な状態でした。
また右上奥、右下奥の歯も一部の歯根で根尖まで骨がありませんでしたが、まずは根管治療を先行させました。
歯周基本治療、根管治療終了時の状態です。

歯周基本治療終了時

ここから歯周外科処置を行っていきました。
左上奥は冠を外したところ、6 は失活(神経が死んでいる状態)しており、また5 は冠の中で虫歯が進行していたため
いずれも根管治療が必要となりました。

左上5、6の状態

右上奥、左上奥のブリッジセット前の歯周ポケットの状態とブリッジセット後の口腔内です。
プロービング値はすべて3mm以内に収まっています。

上顎左右臼歯部の歯周外科処置後

次に下顎大臼歯の治療経過ですが、右下奥(8)は近心根のみならず遠心根も根尖に至る歯周ポケットが改善されないため
抜歯させていただきました。その空いたスペースを利用して本来あった位置に7 を起こし(アップライト)、手前の歯も一歯ずつ
手前に送っていきました。
元々欠損していた6部のスペースを確保した後、同部にインプラントを埋入しました。7 はブリッジ支台としては骨支持が少なく、
インプラントによる支持の増員が必要と判断しました。

右下臼歯部の治療経過

最後に左下奥ですが、5、6 欠損で骨支持の少ない7、8 が大きく近心傾斜した状態で残りました。

 左下7、8の状態(歯牙移植前)

右下臼歯部のように7、8をアップライトさせつつ順次手前に送っていく矯正治療は、固定源もなく時間も非常にかかる上に
2歯とも骨支持が少なく予知性も低いことから現実的ではなく、最初から抜歯して5、6 部にインプラントも考えましたが、
インプラントは対合歯の加圧要素となり得ること、7、8 を有効利用できないかと考え、8 近心根を5 部に90℃回転させて
歯牙移植、抜根して空いたスペースを利用して7 を遠心にアップライト、アップライトさせることでできたスペースに可能なら
8 遠心根を歯牙移植できないかと考えました(最終的には3からの連結固定)。

CTで3次元的な骨の状態を確認した上で、8近心根をまず5 部に移植しました。
歯牙移植はこれまで50ケースくらいは行っており、20年を超えるケースも持っていますが、このケースは抜歯したところ
術前CTで残存骨量を確認していたにもかかわらず健全な歯根膜がないと感じられ、これまで術中にこういう話を患者さんに
した経験はないのですが、「この歯は思っていたより健全な歯根膜がなく、もしかしたら生着しない可能性もありますので
術後の経過をみていく必要があります」とNさんにお話しした上で、歯牙移植を終えました。

術直後と移植2ヵ月の状態です。嫌な予感は的中しました。やはり健全な歯根膜がほとんどなかったようで生着しませんでした
(術前の歯周ポケットは浅く根尖付近の付着はありましたが、あらためて術前CTを見直してみますと、歯根周囲の骨はやや
透過性を増しており健全な状態ではないようにも見えます)。
CT所見で8の遠心根は近心根より更に条件が悪かったため、結局7、8は有効利用することができず、残念ながら抜歯となり
5、6部にインプラント埋入となりました。

左下臼歯部の治療経過
治療終了時と現在の状態です。
初診時リーマー(根管治療の器具)が破折していた左上犬歯(3)の根尖病変は、その後悪化して症状が出たため
補綴処置後に歯根端切除術を行っています。
現在まだ根尖部に若干の透過像を認めますが、術後6ヵ月でかなり改善してきています。

治療終了時の口腔内写真①

治療終了時の口腔内写真②

現在のレントゲン写真

初診時と比べると歯肉の状態はかなり改善していますが、数ヵ所に5mmの歯周ポケットが残存しており、また舌側からの
口腔内写真をみますと歯頚部にうっすらプラークの付着も認めたため、引き続きブラッシングの徹底に努めているところです。
またナイトガードを使用していただくと共に、咬合力のコントロールに関しても引き続きアプローチしていく予定でいます。

Nさんのようなブラキシズムによると思われる咬合性外傷を伴う臼歯部の重度歯周炎は、咬合力のコントロールは勿論必要
なのですが、歯周病の原因はあくまでプラークであることから(咬合性外傷は修飾因子)、歯肉縁上、縁下のプラークコントロール
を長期に渡り医患協同で徹底していくことが何より大切です。

治療経過の中で、残念ながら下顎左右の親知らず(8)と左下7は保存、有効利用できず抜歯を余儀なくされましたが、残った
22歯の残存歯が今後長期に守られていくよう、私たち医療側は温かく、さりげなく、大きな責任を持って見守っていかなければ
なりません。10年後、20年後、当院にきて本当に良かったとNさんに言っていただけるよう、スタッフ一同、協力し合いながら
研鑽していきたいと思います
















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